容姿・経歴・その他メモ

年齢
若き女でありながら、既に世間の裏側を知り尽くしている風情を漂わせる。人生の半ばに届く前に、幾度も人に裏切られ、法に裁かれ、自由を失った。若さと擦れた生き様とが不釣り合いに同居している。
容姿
ヴァーナ猫族の特徴的なしなやかな耳と尾を持ち、目元には常に警戒心と計算高さが滲む。表向きは踊り子として艶やかに着飾り、人目を惹く微笑を浮かべるが、ふとした瞬間に、その笑みは冷たい諦観へと変わる。舞台の上では妖艶、夜の路地では狐のように狡猾な影。(猫だが)

経歴
かつて彼女は小さな港町で暮らしていた。踊りを糧としながらも、生活は貧しく、日々をどうにかやりくりするのが精一杯だった。そんな折、彼女は「家族のように信じられる相棒」を得た――彼女を拾い、裏稼業の技を教えてくれた年長の盗賊である。二人は夜ごと街の金持ちを狙い、小さな盗みを繰り返しては分け合い、まるで義賊のように弱き者へ施しをもしていた。

だが、その相棒こそが彼女を裏切った。ある晩、計画された大きな盗みの最中、彼女の最も大切にしていた形見――亡き家族が遺した装飾品――を奪い取ると同時に、全ての罪を彼女一人に押し付けたのだ。濡れ衣を着せられ、牢に繋がれた彼女に残されたのは屈辱と、己の愚かさへの悔恨だけだった。

釈放後、彼女は「昼は踊り子」として人前に立ち、軽やかに笑みを振りまく。しかしその笑みの奥には、かつての裏切りの記憶が燃え続けている。夜の顔はシーフ――奪われたものを取り戻すため、そして再び騙されることのないよう狡猾に立ち回るために。

彼女はときに義賊のように人助けをするが、それもまた方便だ。心の底で彼女が求めるのは「奪還」であり、それ以外の道徳などはすべて二の次。小賢しい小悪党を演じるのではなく、むしろそれこそが彼女の本質なのだ。

セッション履歴

収支履歴