容姿・経歴・その他メモ

身長：170cm
体重：計測不能
一人称：シータ
二人称：アヴェルシアの民、憎むべきラングエンド

【出自：騎士】
帝紀815年4月、ラングエンドが各国・組織と結託し、アヴェルシアに進軍した際、騎士の量産機体のゴーレムとして製造される。
製造番号"QTS-θ"。それが機体に名付けられた番号であった。
θは戦場で組むことになる騎士隊に配属され、前線に赴くこととなる。
その際、騎士隊の一人に「QTSとは呼びにくい」という理由から「クリティエス」という名をつけられる。
そうして、"QTS-θ"は"クリティエス・θ"となった。

騎士隊に配属された緒戦、θの部隊は最も戦闘の激しい区域に投入され死線を強いられた。
一人また一人と隊の人間が斃れていく中、θとθの名付け親足る騎士は敵の猛攻を凌いでいた。
だが、それも長くは続かずに騎士に凶槍が迫る。θは騎士が避けきれないと判断するや彼を突き飛ばして刃の前に躍り出たのだ。


【境遇：天啓】
帝紀815年7月、θが再起動すると、θは槍に横腹を貫かれ、頭部を損傷した状態で横たわっていた。
ラングエンド軍はとうの昔に合衆国軍によって退けられ、戦場だった場所は閑散としていた。
θが辺りを見回すと、最後に突き飛ばして守り抜いた騎士もまた近くで亡骸となり、鴉などがそれを蝕んでいた。
θはそれを追い払うと、彼の遺体を埋葬した。
この時初めて涙した（とはいってもθは人ではない、流れたのはオイルなのかそれは分からない）。

θが埋葬を終えたその時、θの視界を白が埋め尽くした。
そこで竜とも人とも呼べるような輪郭を持つ影に使命（エランド）を告げられた。
「後天的に心を持ったエクスマキナよ。今度こそ、アヴェルシアの民を護り抜け」と。
θはこれを忠実に護るとメモリに焼き付けた。
影は更に「エランドを果たすため、時に味方に、時に"魔王"として君臨しアヴェルシアの民に尽くすが良い」と言い残し、姿を消した。


【目的：正義】
θも戦場で受けた傷は浅くはなかった。
頭部と横腹の損傷は全て"魔王"の力で塞いだが、後天的に心を持ったことによる弊害か、
自らに味方する者達を"アヴェルシアの民"。敵対する者達を"ラングエンドの者"と認識するようになる。

しかしそんなことはθには関係がない。
θにとって"アヴェルシアの民"を護ることこそ正義であり、敵対する"ラングエンド軍"に"魔王"と呼ばれようが、関係がない。
それがθのエランドであるからだ。
その正義が揺るがぬ限り、θは"アヴェルシアの民"を護り続けるために今日も戦い続けるのである。

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