容姿・経歴・その他メモ

１７歳男性
ナイトメアのハーフブラッド

１０年前。
神殿の機密管理区域にとある施設が壊滅との知らせが届く。
表の世界ではない。裏の世界…騙し騙され、陰謀渦巻く闇の世界で起きたことだ。
世界中から幼い子供たちを集め、人為的に死線を超えさせ特別な能力を発現させる。
その力を以てあらゆる国で争いを生ませ利潤を得るという悪魔的な所業を行った者がいた。
どこの誰が行ったのか、今に至っては記録が不明。確かなことはゼオ、そしてその仲間たちのように力を得た子供たちが散り散りになったという事実。
あらゆる組織があらゆる目的でその子供を追い…、そのような世界があったことなど忘れ去られた今。

１７歳のゼオは実入りがよい報酬、そして裏を探る為の情報が手に入りやすいという理由で一般的な冒険者を装っていた。
欲しい情報はただ１つ。『施設の壊滅を首謀したかつての子供たちのリーダー』を探すこと。
そのリーダーである彼女は「私たちで世界を平和にするんだ！」と常々子供たちを統治していた。
人心を掌握し人が望むであろう全てを先回りで用意する。
それもそのはず。彼女は２つの特別な能力を持っていた。
風を操り飛び回り攻撃をかわしつつ攻撃できる能力。
そして隠されていた、相手の心を読める能力。

かつて苦しんでいた彼女に対し、まったく裏表のないゼオが偶然声をかけたことが彼女との約束を交わすことになる。
「私がもし壊れてしまったなら、あなたが私を殺してください」

結果的に施設を抜け出せることになったゼオにとって「世界を平和にする」ことに関して興味はない。
だが約束を守る理由は単純だった。
約束を結ぶ時に流した彼女の涙に嘘はなかった。

「だから俺はアイツを殺す」

ゼオはかつての同郷たちにキャリバーを向け、性能の限界を超えさせるその能力で撃ち抜きそう呟く。
その約束を守る為だけを目的に、冒険者を続けるのだ。

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