容姿・経歴・その他メモ

　
長身痩躯に穏やかな表情、そして物腰柔らかな態度。しかし腹の底は垣間見えず、その笑みが崩れることはまれである。

　……と、怪しさ満点の男(実年齢はもはや老年をはるかに越えるものではあるが)だが、その実言動が怪しすぎるだけで心根は優しく、争いを好まない。賢者と書いた紙を人型に組み立てたような性格をしている。

　もともとは北方に住む高名な学者の家に生まれたのだが、父親が研究もせずに様々な珍品、貴重品を購入し続けた結果、見る間に家の金が尽きていった。その結果、ディミトリが13歳になるころにはすっかり家の名は落ちぶれていた。
　しかし、「家名を上げ直す力はもうこの家のものにはない」と勘当同然に追い出され、それをいいことに憧れていた「冒険者」という仕事に乗り出し始める。長命である利点を余すことなく駆使し、広大な世界のすべてをこの目に収めたいという好奇心の赴くままに冒険を続けている。

　なお、父親の収集癖はばっちり受け継がれている。
【集めたもの(5/15【装甲列車と月夜の涙】　小さなエッグゴーレム。かわいい。目覚まし代わりのファンファーレを奏でてくれる。)(6/6【月女神のアリア】　妖精の衣……の切れ端。ユージンが持っていたが、商人に売れず持て余していたところを引き取った。ちょうどいい大きさだったので、エッグゴーレムのおくるみに。エッグゴーレムは暖かそうな見た目になった。)（2/19【月女神の涙】　勇士の折れ角。共に魔族と戦い、力を合わせ、そして宿願を叶えた朋の折れ角。特段価値はないが、握れば月昇り唄響く光景が蘇る。　義勇の僧よ、斯く強くあれ。その道行に、月女神の加護あらんことを。）】
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　身長と体重：やせぎすの大男。逆光に照らされると途端に怖くなる。
　性格：温和で穏やか。そして素直。怪しい態度とは裏腹に、言動は本心が駄々洩れている。だが、時にアコライト然とした態度を取ることもある。
　好きなもの：珍しい物、新しい物。ガラクタ然としたものでも、ディミトリにとっては貴重な宝だったりする。(例：虫の羽、小さくとも綺麗な石ころ、豆本など)
　嫌いなもの：特にない。……厳密に言うと、過去を思い出す「古い物」。そして「仲間の死」である。長命者である彼はかつて、沢山の仲間の今際を看取ってきた。冒険者として生きてきた彼の後ろに積みあがる躯は、多い。

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