容姿・経歴・その他メモ

アリチェ・セラート
アースラン出身の青い獣人。鞭剣を扱う軽戦士。

アリチェ・セラートは、アースランの首都である紅蓮神殿エルカラドルで生まれる。彼女の両親は熱心な女神グローヴィスの信奉者であり、生粋の戦士だった。彼らは神のために尽くすことこそが人間の使命だと信じ、戦いで武勲を立てるほどの強者でもあった。そしてその功績から、グローヴィス十三神将の一人、信神将の部下となった。

アリチェは彼らの5人兄弟の4番目で、家庭での愛情や期待は得られなかった。だが生まれつき戦士としての才能があったアリチェは信神将からスパルタな指導を受けていた。本人としては戦いなどは全く好きでもなく、しかしなまじ才能があるだけに兄弟たちからは嫉妬や羨望のまなざしを向けられていたために投げ出すこともできないジレンマの中にいた。そんな彼女の唯一の楽しみは交易船が運んでくる、外国からの渡来品。特に外国で流行しているという最先端の衣服や技術にあこがれ、「将来は絶対に平和で発展した国に移住して大金持ちになり、可愛くて楽しいものを集めて豪遊してやる」との誓いを立てる。

だがアリチェが17歳のある日、両親が信神将をかばって戦死してしまう。自身に修行を強要してきたクソ親だったが、それでもアリチェなりに愛していた。信神将は両親のことを「勇敢に戦った真の戦士だった」と評したが、そのすぐ後にアリチェの長兄を側近に指名した。兄弟たちは誇りある両親の死と自分たちが歩むであろう栄光の未来に目を輝かせていたが、アリチェからすれば、両親も兄弟もみな女神や信神将にとってはただの肉壁だとしか思っていない、という最悪の現実を突き付けられたことに等しかった。

そしてアースランのすべてに嫌気がさしたアリチェは脱走計画を立てる。
まず手始めに、自分から両親を奪った信神将を暗殺し、信神将が女神から授かった加護の力と下賜された宝物（高く売れそうなもの色々）を奪い逃亡。そのまま交易船で密航し、外国で華々しい冒険者生活を送るのだ。
しかしうまくいっていたはずの計画は突然の嵐により破綻する。乗っていた船は難破し、無人島に流れ着いた。
おまけに信神将の力を奪ったせいで、女神グローヴィスからの神命が頭の中に響き続けている。
「神を裏切った罪は戦いでのみ贖われる」と。

アリチェ・セラートの目的は女神グローヴィスの支配から脱し、悠々自適なシャレオツライフを楽しむことである。

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