容姿・経歴・その他メモ

通常のアーシアンと違い、スキタリは天の川銀河から来た存在である。

スキタリは当初、食用の人間として培養されていた。だが、帝国の戦争での人員不測の為、培養されていた者全てが帝国技術局へ搬送され、機械化された兵士。スキタリとなった。

なお、スキタリとは、所属していた組織名であり、スキタリには個体名は無く、また、性別は存在しない。

スキタリは肉体改造と戦闘プラグラムを受けた後に、戦場に派遣された。スキタリは帝国技術局保有の軍隊ではあるが、基本的には補充出来る捨て駒であり、今回の戦場でも拠点確保の為の捨て石だった。

スキタリが向かった戦場は、帝国の仇敵でもある混沌の四邪神との戦いであった。四邪神の一柱、欺瞞の神ティーンチ。かの神従える悪魔達と、帝国を裏切った戦闘者。サウザンドサンズとの苛烈な死闘はスキタリの精神を蝕んだ。

食用として生まれ、脳すら改造された存在であっても。スキタリの無知な心に生への執着が生まれた。それからスキタリは生きる為に戦った。逃げる事も出来ない状況故のたった一つの行動。だが、一人の行動で戦況が動く事は無く。悪魔の猛攻に焼かれてしまう。

燃え盛る炎の中、スキタリは必死に生きたいと願った。その時、戦場に次元の狭間が開き。ありとあらゆるモノを飲み込んだ。その中にはスキタリも居り、薄れゆく意識に中空間に木霊する不気味な笑い声を耳にする。

そして、気が付くと目の前には小さな少女が自分を心配そうに見ていた。傷だらけのスキタリを必死に引っ張って、彼女は自信が住む村に運んだ。

傷を治療され、意識を覚醒させたスキタリな驚愕した。人間と異種族が、皆和気藹々として生活している様は、火星や戦場では見る事の無い光景だった。そして、自信を治療した異種族であるセレスティアから説明を受ける。

此処は、神々の造りし世界エリンディル。此処では様々な種族が生活しており、皆友好的である。この世界では、宇宙に向かう技術は無く、帝国や混沌の四邪神を知らない。と様々な情報を得た。

それを聞いたスキタリは酷く混乱してしまった。セレスティアの行為で暫くは滞在可能となり、医務室で一人黄昏た。セレスティアは最後に、自身に自由に生きろと言ったことだ

自由。今まで様々な存在に縛られたスキタリに取って、その言葉は理解できないものであった。

この後、自分は如何すればいいのだろうか？何処へ向かえば良いのだろうか？一人、悶々と試行している最中、部屋の扉に小さな人影を見つける。

それは、先ほど自身を助けた少女であった。彼女はソーレと言い、ソーレはスキタリを心配しお見舞いに来たそうだ。そして、彼女は、スキタリに自身が居た世界の事を聞いてきた。スキタリは素直に答えるも、その凄惨さと交配した世界は彼女の期待した話ではなかったのか、良い反応ではなかった。

しかし、ソーレはその後もスキタリのみまいに訪れていた。そこで彼女は自身の夢をスキタリに語る。その夢は、今まで機械として生きていたスキタリに取っては余りにも新鮮だった。そこで、以前セレスティアに言われた言葉を思い出す。

スキタリに取ってこの世界で知る人物はソーレとセレスティアだけであり、ソーレが言った夢と言った言葉はスキタリには眩し過ぎたのだ。だからスキタリはこう言った。

俺にその夢の手伝いをさせてくれ。

当初、ソーレはその言葉に驚くが、頑なに頼まれて最終的には折れてしまった。そしてスキタリはこの世界でソーレを手伝うと言う目的と共に生きていくのだった。

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