小さい土地だが、特別に裕福ではなく貧しくもない穏やかな家庭に生まれた事がラルフの始まり。
　両親から「人々は協力し合う事が大切だ」という教えを受けた事から明るく素直な性格に育っていき、
　新しい物事に挑戦する意欲もあった事から「庭園術」を学び、いつか大陸中を豊かにする事を夢見ていた。
　そんな彼の姿を両親と領民達は応援し、穏やかな時間が続くと誰もが思っていた。

　ある日、いつものように穏やかな時間が流れる時、大きな出来事が起きる。
　魔獣の被害を受けた別の土地の人間が領地に避難を求めてきた。 その数は…領民より多くの人数であった。
　小さい土地では到底管理できる人数ではない。 しかし、父親はその避難を受け入れた。
　避難民と協力して力を借りれば、この苦難を一緒に乗り越えれる。 そう信じていたからだ。

　だが、結果は悲惨なものであった。
　避難民達は歩み寄る姿勢を見せず、領民達とのトラブルが繰り返すように何度も問題が起き続けた。
　終いには行き過ぎた被害妄想により「領地を奪おうとする」「自分達を追い出そうとする」と関係が険悪化した。
　一家は領民と避難民の仲を取り持つように懸命に働いたが、不干渉を行うまでに至った彼らには無意味であった。

　…そして、事件が起きる。　どちらが口火を切ったのかはわからない。
　領民達と避難民達による内乱が起きてしまった。 その規模は凄まじく、絶滅戦争並の争いであった。
　両親は必死に戦争を止めるように呼びかけたが、彼らには逆効果であった。
　領民、避難民共に敵視されてしまい、二人の命は無惨に散らされてしまい、戦いは更に激化した。
　…終わった時、そこは無惨な土地と化していた。　どちらが勝ったのかはわからない。
　ただ、生き残った者達は別の土地へと逃げるしかなかった。 …避難民と同じように。

　両親のお陰で争いから遠ざけられたラルフは幸いにも生き残った。
　だが、愛した土地の見るも無惨な光景に…彼の心は絶望した。　…奴らはボク達を利用した。
　そして、ボク達はこれから同じ様に生きないといけない。　…誰かを利用しないと生きられないから。

　絶望した彼は、幼き頃に夢見ていた記憶を思い出す。
　―――賢者の石。 あの力があれば、あんな事はもう二度と起きない筈だ。
　ああ、だけど、それだけじゃ足りない。 この苦しみは、こんな事で満足なんかできない―――できるわけがない。
　絶大な力を求める彼は探索を続ける。 願いが叶わない事を永遠に望んで。
　

・セット1：
《プロテクション》
タイミング:DR直後/ダメージ軽減:5D/対象:単体/射程:20m/制限:防御中1回/コスト:2

・セット2：
《クイックヒール》+《ヒール》
タイミング:イニシアチブ/判定:4+2D/HP回復:27+6D/対象:単体/射程:20m/制限:シーン1回/コスト:7

・セット3：
《ガーデン:溶岩》
タイミング:セットアップ/効果:攻撃ダメージ+2D/判定:9+2D/対象:範囲(選択)/射程:20m/持続:ラウンド終了/コスト:5
特記：対象が移動・転送時に解除
　　　+《キープガーデン》…効果:《ガーデン:～》を持続:シーン終了化/コスト:9
《ブーストガーデン》
タイミング:DR直前/ダメージ増加:5D/対象:単体/射程:視界/制限:ラウンド1回/コスト:4
特記：対象が《ガーデン:～》の効果中に有効　　　ダイスロール…自身が行う