容姿・経歴・その他メモ

アルディオン大陸東方のとある国でソルスターは生まれた。
ランクロス家は有名なフォーキャスターの家であった。
親兄弟は武勲を立て、ソルスターも期待されていた。
だが、ソルスターには才能がなかった。
魔術に才能はなく、前線へ行ける体をしていない。
故に落ちこぼれと呼ばれるようになった。


ソルスターには人生を決める二つの大きな出来事がある。
一つ目はソルスターの命を救った一人の冒険者。

魔物の大規模な襲撃により、その国は危機に陥っていた。
だが、ある冒険者が現れ、その一太刀でその魔物たちを倒した。（ソルスター談）
ソルスターはその冒険者について調べたが、冒険者であることしか記録になかった。
ソルスターは悲しんだ。
その冒険者はきっと数多くの伝説を残したに違いない、なのに記録が残っていないなんて、と。
それからというもの、多くの書物をあさり、英雄や伝説、神話にいたるまで調べ始めた。


二つ目はある吟遊詩人との出会い。
多くを学んだソルスターはある吟遊詩人と出会った。
彼が言う、その吟遊詩人にソルスターはあこがれた。

「かの英雄を伝説を自由に謳い、多くの者に広めよう
　何者でもない吟遊詩人が、彼らやそれらを残すことができるのだ。」

ソルスターは自分がどうしたかったのか。
助けられたときにどうしたかったのかを改めて知った。
あの冒険者の事をもっと多くの人に知ってほしいと思ったのだと。


こうしてソルスターは家を出て、国を出て、大陸を出て、旅を始めた。
数多くの話を聴き、数多くの話を謳った。

そんな中、偶然見つけた魔法学校「エルクレスト」。
きっとまた多くの話を聴けると、多くの話が謳えると。
もしかしたら、また大冒険を観ることができるかと。


ソルスターには一つの悩みがあった。
男性でも女性でもない体と思考だ。
だが、吟遊詩人とは何者かである必要などないと教わり、
その悩みは過去の物になった。

「本の性別を気にする人なんていないだろう？」

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