デュアンの元男性。
彼はドゥアンの中でも特に強靭な肉体と強靭な精神を持っていた。
幼い頃から弱きを助け、強きを挫く。そんな男だった。
特に彼は誰かを守り助けることが好きだった。幼い頃、母からもらった教えが彼のルーツにあるからだ。
村の中で強かった男は、いつしか村の外でこの力を発揮したいと思っていた。
その思いのまま、彼は大きな盾とその拳を手に持って放浪の旅へと出る。
傭兵として誰かに雇われては、雇い主を守る盾としての活動をしていた。
そしてお金を手にして、彼らと酒を酌み交わし仲良くなり、また去っていく。
自分の強さも活かせるし、大好きな酒も飲める。友人も増える。
そんな当てのない生活を彼は満喫していた。とても楽しかった。
ある日の冒険の最中、罠にかかった雇い主の身代わりになり、呪いを受けてしまう。
その呪いは異性の肉体に変えてしまうものだった。
しかし彼は特に気にすることなく、女性としての自分で同じように生きていった。
そんな生活がもうそろそろ5年近く続いている。
彼にとって性別の差というのは大きな問題ではないらしい。