親が魔術の研究者でありルイネーターでもあったため、幼い頃からそれらの修行を重ねてきた。
成人した後は自分も例によって代理戦士として戦ってきたが、自分の行く戦場はどれも過酷で、幾人もの仲間が倒れていく中、自分だけが生き延びていた。
そしてかつて倒れた仲間たちは皆、最善を尽くし、仲間のために、世界のためにと死んでいった。

いつしかオスカーはそんな仲間たちから戦士とは常に最善を尽くし、どんな逆境でも諦めず、他者を守り、手を差し伸べられる人であるということを強く意識するようになり、自分も彼らに恥じぬ戦士になろうと心に決めていた。
そしてそれと同じくらい、死んでいった彼らの分まで自分は生きなくてはならないとも感じていた。

戦士としての自覚が芽生えてから、いくつもの戦場を経て、必ず帰還することから"死神"という異名が付きまとうようになった頃。
新たな依頼として、とある力のある眷属がエリンディル大陸へと逃げたため、探し出して倒してきてほしいという使命を受ける。

その後、占い師によりエリンディル大陸へ目的のものがあると告げられたオスカーはその言葉を信じグローヴィスの代理戦士から冒険者へと立場を変え旅に出た。
今までとは違う戦場、仲間と出会うが、彼の心は変わらず悪を挫き弱きを助ける誉れ高き戦士のままであろう。