「出自：遺跡探検家」
　聖歴790年、マジェラニカ北部沿岸の遺跡にてヒューリンの冒険者から生を受ける。
　その探索の中で母は死に、その後孤児としてパーティメンバーらに育てられた。

「境遇：呪い」
　成人後、育ての親達や友人らと共に遺跡探索の中で魔獣や魔族との戦いに明け暮れる。
　だがある時、荒野の遺跡で倒した魔族を介して邪神からの干渉を受けてしまう。その時アルタンは呪いを受け、不老にして魂の還らぬ者となった。
　通常、死した者の魂は神々の元へと還り、再び形を変えて物質界へと戻ってくる。その理から外れた存在となったアルタンは、数10年後には不老を魔族の証と疑われ、暗い牢へと繋がれることとなる。
　呪いをかけた邪神は囁いていた。
　『迫る黄昏に身を委ね、暗く深い孤独と共にあれ』と。

「目的：奪還」
　100年以上を牢の中で過ごした。育ての親達、冒険の中で出会った友人達、戦いを共に生き延びた仲間達……もう、二度と彼らと会えないのだ。永遠にも思える孤独の中で、絶望だけが募っていく。戦いの中で死んだ仲間もいた。不幸な事故で死んだ友もいた。老いの末に死んだ親がいた。だが、"還らずの呪い"は再会の奇跡を閉ざしている。
　北方大陸エリンディルにて火の終末が迫る頃、諸大陸を巡礼していた聖職者がアルタンを見つけ出した。
　『あなたのような戦士を探していました。どうか、手を取って』
　聖職者の伝えた言葉は、そのどれもがアルタンにとっては新鮮だった。世界は火の終末に対処するべく、世に散らばった神具を集めるため動き出している。それら神具の中には、呪いを解く力を持ったものもあるかもしれない。……取り返すんだ。奪われてきた全てを。死した後の微かな可能性を。
　聖職者からの誘いをアルタンは断らなかった。還らずの呪いを解く前に死ねば、俺は彼らに会えないのだから。

　エリンにおける魂は、生と死の循環を繰り返す。物質界で死した者の魂は、神々の元へと還った後に、姿かたちを変えて再び物質界へと戻ってくる。アルタンもまた、そんな死生観を持つ人間だった。
　だが、彼にかけられた呪いは魂を強く物質界に縛り付けてしまった。倒した魔族が死の間際に吐いた呪詛は、きっと邪神が告げさせたものだ。
　呪いを受けた当初、アルタンはそれを気にも留めなかった。だが、長い年月を生き、幾つもの別れを経て、それでも老いすらせぬ自らの異常性を感じ取り……呪いの恐ろしさを知った。誰しもが持つ再会の可能性という権利を、彼だけは持ち合わせていない。あの時奪われたそれきりだ。その時からアルタンはある種のデミゴッド(亜神)となった。純粋な人間ではなくなったのだ。

　アルタンを救い出した巡礼者は、ダナン信仰をアルタンへと説いた。その時に「始まりの大樹」の話を聞いた。不老不死を齎す果実、死者を蘇生させる枝……どれも荒唐無稽な話だが、もし実在するならば、呪いを解く術もその大樹は持ち合わせるのかもしれない。いつからかアルタンはダナンと大樹を求めはじめ、そして僅かずつ信仰が芽生えていった。

PC名：アルタン
所属ギルド：赤翼の剣
やりたいRP：激渋おじさん。テクニカル白兵戦闘描写
HP：71　防御力：23/9
行動値：7　移動力：7m　回避性能：1+2d≒8
切り札：ボルテクスアタック

命中：9+3d≒19.5
ダメージ：45+2d≒52〈無〉魔法ダメージ/範囲(選択)/白兵&投射

カバー性能：カバームーブ2枚
軽減性能(大地の壁)：2d+1≒8 / 20m・単体・防御中1回
備考：ランナップあり
https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/ar2e/?id=SsNCe6