年齢：不明(実際に活動していた期間は20～30年程度)
性別：男
種族：巨人族(推定)
初期取得言語：西方共通語(パリス語)
種族言語：ダイワ共通語

"鬼ならば驕れ"
常に口にしているが、その意味は不明。

タケフツ神を永遠のライバルであり、超えるべき壁と目している。
当然の如く呼び捨て、向こうがその気ならば後継者になってやってもいい、とまで豪語していた。

……のだが、あまりの不敬に信者がブチギレ、囲んで棒で叩かれる。
以来、表立って口にはしないことにしている。
本人曰く、一応はちゃんと尊敬している、とのこと。

ダイワ政府の狗を公言しており、酒場で愚痴を吐く姿も見られる。
しかし、普段の態度や発言のせいで、誰からも信じてもらえない。
何が悪いかといえば、見た目と私生活が悪い。
妖怪を自称する無職の大男、これを信じろという方が無茶である。

顔が怖い。でかい。ガサツで乱暴そう。
……色々と言われたい放題だが、大体正しいので何も言い返せない。

妖怪を名乗ってはいるが、外見から妖怪らしき要素は特に見当たらない。
せいぜい、普段から身に着けている鬼の仮面がそれっぽい、くらいだろうか。
……それだけの要素で、妖怪を自称するのは流石に無理がある。

曰く、遠い昔に手にしたもの、らしい。

いつの間にかダイワの村にいた流れ者。
こんな奴でも力仕事では役に立ち、なんやかんやで村人と仲良くなった。

それから数か月後、村人たちを苦しめる悪政の存在を知り、激昂。
税を取り立てに来た役人をぶん殴ると、そのまま単騎で幕府に反旗を翻す。

……そして無事敗北。
あまりにあっけない結末だった。
正面から単身で乗り込み、堂々と名乗れば当然そうなる、とも言える。

この一連のやり取りを通して、幕府が一枚岩でなく、悪政をやらかすのがほんの一部だと知る。
軽率な行いを反省し、罪を償うために自ら"狗"を志願。
戦力としては悪くない存在であり、叩き潰した相手も悪代官のみ、幕府への被害は特になし。
結果として、この"罰"は認められ、晴れて幕府の首輪付きとなった。

……それはそれとして、有事以外は穀潰しであるこいつを飼うほど、今の幕府に余裕はない。
『お前はもっと世間を知るべき』という、尤もらしい大義名分とともに、海外情勢の調査を命じられる。
事実上の放逐である。
一応、定期的に情報を送ってはいるのだが、首輪以上の意味があるかは…………敢えては言及するまい。

むかしむかし、あるところに。
それはそれは乱暴な、大きく、力自慢の鬼がいました。

鬼は、力が強い自分こそが、世界で一番偉いと思っていました。
なぜなら、どれだけ鬼が我儘に振る舞ったとしても、それが悪いことだと誰も注意しなかったからです。
人々は鬼を怖れ、誰も鬼に逆らおうとはしませんでした。

ある日、鬼は一人のお坊さんと出会いました。
お坊さんは、我儘放題に振る舞う鬼に、正しく生きるようにと諭しました。

「たしかにあなたは、とても大きく、強い」
「ですが、あなたより優しい神様は、あなたよりもっと大きく、もっと強いのですよ？」

その言葉を聞き、鬼は怒りだしました。
自分の強さを疑っていなかった鬼は、自分は神様よりも強いのだと豪語し、神様に文句を言いに行きました。


……ところ変わって、そこは神宮。
タケフツ様を祀るその地に、怒れる鬼がやってきました。

「やい、そこの偉そうな羽根持ち！この俺様が神に会いに来てやったぞ、通せ！」

いつもと変わらず我儘な鬼を前に、その"羽根持ち"は、落ち着いた様子で答えました。

もし鬼が、その力だけで自分を傷つけられたなら、鬼の偉大さを認める、と。
その代わり、それができなければ、力だけで我儘に振る舞う生き方を、悔い改めなさい、と。

その言葉をきくや否や、鬼は羽根持ちに殴りかかりました。
しかし、羽根持ちは一歩も動くことなく、鬼の拳を片手で受け止めました。
これには鬼も驚きましたが、ただの偶然だろうと高を括り、諦めずに殴り続けました。

……そうして、鬼が一方的に殴り続けること、丸三日。
飲まず食わずで殴り続け、しかし羽根持ちには、一切の傷が通らない。
そしてついに、鬼は、自分が勝てないことを悟りました。

「俺様は……いや、俺は弱い。だから、偉くない」

項垂れる鬼に、羽根持ちは優しく諭しました。

力の強さで、偉いかどうかが決まるわけではない、と。
偉さとは、それを認めてくれる人々がいて、はじめて意味があるものなのだ、と。
だから、その力は自分の我儘のためではなく、正しく、優しく生きるために使うべきなのだ、と。

その言葉に感銘を受けた鬼は、涙を流し、悔い改め生きることを誓いました。

心を入れ替えた鬼は、村に帰り、以降は人々に優しく生きました。
人々は喜び、今度こそ心の底から、鬼を称え、受け入れたのでした。

めでたし、めでたし。

(CL3)
戦士の環::-2500
バトルマント::-1300
S2スケイルアーマー::-400*5
器用のクリスタル::-200
増幅のクリスタル::-500

(CL4)
S1高級カバン::-3800*2
増幅のクリスタル::-500
渾身の指輪::-2000

(CL7)
瘴気の結晶::-2500

(CL8)
トリックマント::-6500
リムブースト・メタル::-10000

(CL9)
S1猟王の盾::-6300*2
S1猟王の革鎧::-7400*2
猟王の縄::-3100
器用のクリスタル::-200
増幅のクリスタル::-500

(共通)
万能薬::-300
強心丹::-300
転移の呪符::-1000

劫火の魔剣(10点)
【恩恵】パッシブ。あなたはスキル《鳳凰剣》をSL1で取得している。
【束縛】あなたはプリプレイで【最大HP】に-5の補正を追加するかどうかを選択できる。補正を適用しない場合、そのシナリオ中恩恵を得られない。

伝承槍[片装備,勝利,転生,衝撃,闘争]

　種別：槍
　レベル：1
　重量：[8+2]
　命中修正：-1
　攻撃力：[CL+6]
　行動修正：-2
　射程：至近
　装備部位：片

　勝利：「重量」に+2、【器用】に+1する。
　転生：戦闘不能。装備者の戦闘不能を解除し、【HP】を1にする。未行動の場合は行動済にならない。シナリオ1回。
　衝撃：装備者が1点でもダメージを受けた場合、[スリップ]を受ける。
　闘争：この槍の如く、折れることなく前へと進み続けるならば、戦いもまた決して終わらない。

シート色調：#1A4472
コマ色調：#90D7EC