ミト家の養子となったフウカは、曽祖母を除く親戚一同に「縁起が悪い」と疎まれていた。家族に認めてもらいたくて、懸命に勉学や訓練に励むも、その努力は報われることはなく、唯一の味方は曽祖母だけだった。
しかし、その曽祖母も亡くなってしまい、フウカは周囲から完全に無視されるようになる。ある日、曽祖母が生前たまに出入りしていた蔵を見かけ、「なぜ自分を引き取ったのか、その答えがそこにあるかもしれない」と感じ、蔵に足を踏み入れる。
蔵の中で曽祖母の古い日記を見つけたフウカは、ページをめくりながら、そこに綴られた冒険の記録や、彼女の当時の思いに触れる。そして、曽祖母が生前に解決できなかった心残りがあることを知り、それを果たすために、また「エスタへ向かえば自分のことを認めてくれる人がいるかもしれない」という希望を胸に、旅立ちを決意する――。

【フォルセティ】
種別:リブロム<火/風>
レベル:15　重量:15
価格:購入不可　装備部位:両
このアイテムは「種別:グリモワール<火>、グリモワール<風>」としても扱う。
効果1:パッシブ。装備者は飛行状態となり、【行動値】【移動力】に+10する。
効果2:メジャー。行動済でない対象に有効。「射程:視界」「対象:単体」に魔法攻撃を行う。その攻撃のダメージは[5D+50]点の<火/風>属性魔法ダメージとなり、この攻撃で対象に1点でもHPダメージを与えると[縛鎖]を付与し、対象の飛行状態を解除する。この効果を使用するとHPとMPを30点消費する。
カース:あなたが未行動の場合に有効。あなたが受けるHPダメージとHPロスに+30する。
解説:エルフィーネ・フラムベルとミト・フウカが共同研究の末に編み出した新たな魔導書。複数人での詠唱を前提としており、独力で扱うと魔法の規模は小さくなり、消耗は大きくなる。
装備しているだけで身体の動きが早くなるが、自らより速度に劣る者しか攻撃することができない。また、攻撃を行うまでの間は大きな隙が生まれ、非常に脆弱となる。

フウカは竜に護られた地でウェルドラスのお墓にたどり着いた。その時未来を見た。エルフィーネが殺される未来を、エルフィーネがお兄さんを殺し、私から離れる未来を、私は止めなくてはいけない。
私にはエルフィーネしか友人がいないからだ。