元々はカナンの森で暮らしていた。穏やかに暮らしていたブライト家であったが、ある日妖魔の襲撃に遭遇する。
森に火が放たれ、逃げ場を失っていくエルダナーン達。アルフの両親も例外ではなく、アルフを庇って焼死した。
アルフも酷い火傷を負った上に、酸素はどんどん無くなっていく。酸欠で倒れるのも時間の問題であった。
そこに、森の異変を察知してやってきた冒険者が現れる。
冒険者のうちの一人のターナが、アルフに回復を施し森の外へと避難させた。

その後は冒険者たちの尽力もあり、妖魔は退治された。
また、エルダナーン達も全滅した訳ではなく、生き延びた者が数人いた。
生き延びたエルダナーン達は次なる道を選ぶ事となった。
しかし、両親を失ったショックが大きかったアルフは、まだ道を決められずにいた。
そんな中ターナが「私、片付けが苦手だから、お手伝いさんとして来てくれないか？」とアルフに告げる。
断る理由も無いアルフは、ターナに付いていった。

こうしてターナと暮らす日々が始まった。ターナは自身の冒険譚をアルフに話したり、魔法をアルフに教えたりしていた。
最初は乗り気でなかったアルフだったが、ターナの真っ直ぐさに絆されたのか、徐々に心を開いていった。

そうしてターナと暮らして数ヶ月。ある日、アルフはターナに「冒険者になってみたい」と告げる。
理由は二つあり、一つは回復魔法や防御魔法を習得した今、ターナのように誰かを助けられる冒険者になりたいと考えた事、
もう一つはターナの冒険譚を聞くうちに、森の外も知りたいと思うようになった……というのが理由である。
道を決めたアルフを、ターナは快く送り出す事とした。

「気が向いたらいつでも戻っておいでよ。ここはお前さんが帰ってこれる場所だ」
「……ありがとうございます。では、行ってまいります」
ターナの言葉や思いを背に、アルフはグランフェルデンへと向かったのだった。

グランフェルデンに向かい、アルフはケイ・ルネ・ウィリアムの三人と知り合い、流れのままギルドを立ち上げる事となった。
ギルド名は「クロックナイツ」、迅速なる騎士の意味である。

そうして活動していた一行だったが、ある日グランフェルデンに対し妖魔が大規模な襲撃計画を立てている事を知る。
食い止める為に本陣へと向かったが、妖魔の力が四人の力を上回っており、捕らえられてしまう。
アルフは命からがら逃げ出す事に成功したが、残された三人は操られた状態となり行方不明となる。
グランフェルデンへの侵攻自体はギルド「スクラメイジ」によって抑えられた。

力不足を痛感したアルフは、防衛や回復の魔術を教わる傍らで行方不明になった三人を探すために各地へ渡った。
ギルド「スクラメイジ」の面々やターナの協力もあり、無事三人を正気に戻すことに成功したが、療養が必要な状態であった。
三人分の治療費を稼ぐべく、他ギルドの回復役として各地を飛び回っている。

口調

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツのパラケルスス