人々の幸せを願っている(本音)
→胡散臭い…
見返りなんていらないですよ(本音)
→胡散臭い…
貴方が無事で良かった(本音)
→胡散臭い…
何を言っても胡散臭いと言われる男。
常々本心で話しているが、その顔と話し方のせいかあまり信じてもらえない。
動物と子供には好かれている。
人を助ける為ならば自己犠牲も厭わない。

道端で倒れていたお爺さんを助けたら黒波集の偉い人だったらしい。
是非うちの集に入らないかと勧誘を受け、流され、今に至る。
アイエーニンジャナンデェ！？

両親らは世の中の子供を救う手伝いをしているのだと教わった。
孤児を保護し、怪我人を手当し。
皆が幸せになれるお手伝いをしているのだと両親は誇らしげに言っていた。
だから、幼い頃から沢山手伝いをした。
そうすれば、良い子だと褒められ、ありがとうと感謝された。
自分も特別な存在になれた気がした。
＿＿＿＿利用されているとも知らずに。
両親が所属していた組織は、慈善活動などしていなかった。
孤児を保護したのも、新しい実験体、或いは人手を確保する為。
怪我人を手当したのも、脱走した人間を捕らえただけ。
そんな事すら知らずに、幼かったエカードは嬉々として両親の手伝いをしていた。
今も尚、彼は彼の両親がしている事を何も知らない。
秘密結社について濁すのも、両親に良い事をしても言いふらしては駄目だと言う約束を守り、秘密基地をひた隠しにする幼子と同じ事をしているだけなのだ。

その全貌を知る者は両手で数えられる程度しか居ない。
組織の殆どが善意を持って参加している人間であり、悪意を持った人間は組織の中でも1部のみ。
その為、どんな非道な事がされていても、普通の人間には知る由もない。

ある日、神の声を聞いた。
幻聴などではない、神からの言葉を。
＿＿＿＿嗚呼、貴方が私を選んだのなら、私は私の使命を全うしましょう。

彼は行く先々で多くの人々を救った。
それは彼の宿命であったのか、はたまた神々の導きによるものなのか。

両親の手伝いをしていた頃、魔法を撃たれ、息も絶え絶えな幼い少女を見つけた。
すんでの所で間に入り、マルガレーテを助けた。

′′はぁ…こんな良い所なのに邪魔しないで。金なら後で払うから′′
いいえ、お金などいりません。そんな事の為に人々を助けている訳ではありませんから。
′′私に逆らう事がどういう事かわかって言っているの？ヴァイス家に逆らう事と同義よ？′′
誰が敵に回ろうと、目の前の命を救わない理由にはなりません。

何故、退いて、邪魔だと言われても首を横に振る。
言っても無駄だと悟ったエルフリーデは、高出力の魔法を放つ。
炎、水、風、地、光、闇。
代わる代わるマルガレーテを狙って撃たれる強力な魔法。
それら全てを彼の魔法で相殺し、流し、少女に傷一つ付けさせず。
攻撃の合間にマルガレーテを回復し、動いても問題ないと判断してからマルガレーテの手を引く。
何とかエルフリーデの攻撃を受け切り、港の船迄連れて乗船させた。
何故落ちこぼれの私を助けたのかと問われ、しゃがんで幼い彼女に目線を合わせ、力強く言葉を放つ。
″君は落ちこぼれなんかじゃない、人の命を救う事に理由なんかいらないんだ。…きっと、君も素晴らしい仲間と出会える。だから、″
ポケットに入っていたチョコレートを渡し、彼女の頭を優しく撫でてからその場から離れた。
その後、マルガレーテの姉から命を狙われる事になるが、手を出さず、防戦一方に徹している。

あの時の少女だと一目でわかった。
生きていて良かった、素敵な仲間と出会えて良かった。
彼女は私の事を覚えていないだろうけれど、それでも、元気な姿を見れて嬉しかった。
神官として自然に近づき、昔と同じようにチョコレートを渡す。
子供は皆甘い物が好きなのだ。また喜んでくれるだろうか。
…対価？嗚呼、美味しく食べてくれたらいいよ。
…それでは駄目？ならば、君が元気に過ごしてくれていたらいいよ。
…こ、これも駄目なのか…？なら、そうだな…うーん…うーん…
＿＿＿＿彼女にチョコレートを拒否された途端、かちりと笑顔のまま固まっていた彼の脳内である。
最近は子供達と遊ぶ事を条件に餌付けしている。

神殿との橋渡し役を担っている。
実年齢は自分よりもうんと上なのはわかっているが、その容姿の為かずっと子供扱いしている。
アルカがもし吸血衝動に駆られたら自分の血を差し出す。
チョコレートを美味しそうに食べてくれて嬉しい。
マルガレーテと仲良くしてくれてありがとう。

信頼度：-2(仇敵)、-1(敵対)、0(嫌悪)、1(普通)、2~3(信用)、4~5(信頼)、6(親愛)

◆アルカトラズ・S・エリュシオン　関係:取引
ダイワ諸島で、マルガレーテと共に旅している所を遭遇。
マルガレーテと仲良くしてくれる彼女の事を信頼している。
神殿が嫌いな様子を見、訳ありなのだと察し、その後、神殿との橋渡し役として何かと世話を焼いている。
子供扱いが抜けない。(他意はない)
チョコレートを与えると喜んでくれるのが嬉しい。

信頼度:6(親愛)
呼び方:アルカさん
呼ばれ方:エカード、お主


◆マルガレーテ・ヴァイス　関係:後援者
ダイワ諸島で、アルカと共に旅している所を遭遇。
過去に助けた少女が元気に仲間と旅をしているのを見てほっとしている。