所属組織

【コールサイン】　ウォーハンマー　war hammer
【勤務先】　　　　アルテミスコーポレーション・エリン グラスウェルズ支社　Artemis Co.Erin.
【所属】　　　　　特殊作戦部隊群ヴァルティエ・ソラ　第8特殊作戦グループ（Operation Detachment Wind、ODW）
【スクワッド】　　タイガーテイル

プロフィール

【本名】　　　　　リィス・ファウデロッサ
【誕生日】　　　　1月15日　
【身長】　　　　　142cm
【体重】　　　　　52kg
【出身】　　　　　パタナマ山脈　ラーガ族の里

装備

【武器】　　　　　独立可変式魔装トンファーYj-534GT"ネッカーツィンメルン"
【頭部】　　　　　絹のリボン
【アウター】　　　HOUSTON M-51ジャケット
【ボトム】　　　　HOUSTON M-47パンツ　後期型
【インナー】　　　タンクトップ（白）
【靴】　　　　　　BATES タクティカルブーツ　BA-3136

項目

【属性】　　　　　秩序・善　　　　　　　　　　　　　　
【一人称】　　　　私　　　　　　　
【二人称】　　　　君、貴殿、あなた　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　
【三人称】　　　　彼、彼女、彼奴、あの人　　　　　　
【語尾】　　　　　だろう、だな、だよ、だね、だからな、　　　　　　　　　　　　　　　
【特技】　　　　　キックボクシング、ココナッツなど硬いものをを握力で破砕する、家庭菜園　　　　　　　　　　　　　
【好きな物】　　　騎士道、炊き出し（料理する方）、子供の笑顔　　　　　　　　
【苦手な物】　　　男尊女卑、女尊男卑、マウント　　

性格

生真面目で厳格、と思えば一方で相手が困っていたり少しでも助かるようなら目を瞑るような柔軟性のある少女。
幼い頃から戦場に身を投じていたため、これと言った趣味があまりないものの、それ故に誰かの大事なものは尊重しようと考えてよく人の趣味をあれこれ聞こうとする癖がある。
人の悪意に対しては鈍感だが、一方で殺意や劣情に対しては敏感である。降りかかる火の粉は容赦なく振り払うタイプ。

経歴

「私の名前はリィス・ファウデロッサ。ご覧の通り聖騎士だ」

聖騎士に憧れ、聖騎士を自称する実利重視の傭兵。
地球と地続きの異世界に元々住んでいたリィスは、希少種族の里に生まれたハーフの少女だ。希少な種族ということもあり、奴隷商に目をつけられた里は盗賊団の奇襲に遭い、一族はほぼほぼ全滅してしまった。唯一生き残ったリィスはその場をたまたま通りがかった聖騎士に助けられ、それから孤児院を経て地球で暮らす様になった。
聖騎士に憧れ出したのはこれが大きな理由である。
孤児院で育っていく中でこれからの暮らし方に疑問を抱いたリィスは、治安維持を名目に掲げる大手PMCへの就職を決意。地球にてアルテミス・コーポレーションに10歳で就職。軍事インストラクターの指導を受けながらミッション系の高校を飛び級で卒業。戦場へ独り立ちした後は、近接戦、海難救助、武装船への搭乗などの特殊訓練を受け、希少種族の特性もありアルテミス・コーポレーションで特殊作戦実行部隊に栄転することになった。

世界的に作戦地域を展開する特殊作戦部隊群ヴァルティエ・ソラへの配属を果たした後も、リィスはその多彩なスキルを拡大し続け、空挺、陸上における戦略的な高速操縦技術、人質救助、人質の護送などを学んだ。ストレス下においても、規律正しく臨機応変に思考することが可能で、その友好的かつ直感的なリーダーシップのスタイルと相まってチームの中でも柔軟に行動することができる。ヴァルティエ・ソラを中心にアルテミス・コーポレーションの面々がエリンに飛ばされた後でも、現地で大陸を跨いで顧客や協力組織を増やしてこれたのはリィスのような柔軟性を持った人材がいたからである。

エリンに移り、アルテミス・コーポレーション・エリンに社名変更をしてからは、リィスは人類同士の戦争が相次いでいる地域で戦火で傷ついた民間人を守ろうと志願。アルディオン大陸での支社1号となるグラスウェルズ王国内の支社へ赴くと、避難民の支援やアルディオン大陸内に暗躍する魔族との交戦を主に行うようになった。
その姿勢が評価され、現在は再び特殊作戦部隊群ヴァルティエ・ソラへ異動。第8特殊作戦グループの指揮官補佐兼現地の潜入捜査員として活動するようになる。

パーソナリティ

リィス・"war hammer"・ファウデロッサは、孤児院で初めてその姿を見た時から献身的な少女であった。両親はおろか、周りの自分と同じ血を引く種族全てが死んでしまったというのに、彼女はそれよりも目の前で転んで泣く子供を優先していた。その度にファウデロッサは「わたしはせいきしだからな」と胸を張っていたものだ。我々からしたら子供の可愛い強がりに見えていたが、現在の彼女を見ると、本当に聖職者に向いている人材だったと思っている。もっとも、ファウデロッサはその生真面目さが裏目に出ていっとき不眠症だったもので、あまり背丈の成長は見られなかった。ただ、彼女の種族は特殊なようで、あの華奢で子供のような体躯の下は筋肉の塊らしく、平均体重は通常の人間よりも重いらしい[…]

里を焼かれた盗賊の襲撃が彼女の頭から離れることはないみたいだ。いたずらに突如暴力の渦に巻き込まれ、戦う術もないものが死んでいく様を見ると彼女の苛立ちは募っていく。彼女は今の自分があの時いればと時折漏らすこともあるが、本人はどうしようもないものだと諦めてはいるらしい。カウンセラーの診断でもこの点については幼少期からの重いトラウマであると指摘されているが、彼女はそれを心の奥深くに押し込めているようだし、彼女の日々の任務に影響を与えるとは思わないが、いずれにせよ健全な状態とは言えない。

ファウデロッサは過去の経験から、相手を守ろうとする性質と猛烈な正義感を身につけた。どんな状況でも任務を危険に晒す前に自らを省みる。部隊メンバーの生還を第一に考える動きを取ることを心がけているのだ。彼女は任務の前になると必ず、ジャケットの首元に付けている高位聖印に祈りを込めて頭の中で「スイッチ」を入れるイメージを思い浮かべる。このスイッチによって、自身の集中力を高く維持させるようだ。私は、この原理を利用して彼女が心の中のバランスを保てるよう、もう少し深く掘り下げたいと思っている。彼女がプライベートでももう少し幸せな生活を送れるようにしたいと考えている。

わたしは彼女に自分の人生を生きるように促した。高校在学中にカウンセリングを受けていたことで、彼女も今のキャリアに歩み出したとも言えよう。若き士官候補生たちにとって導き手になるだけでなく、ファウデロッサ自身もまだ気づいていないであろうキャリアや気づきも生まれるはずだ。また、これまでの経験や私との会話をきっかけに、危険に晒されている子供達を支援する活動を始めたようだ。他者の生活を安定させる手助けを行うことで、彼女自身の内なる世界の安定に繋がるかもしれない。

-- サン・アンブロワーズ病院、心療内科医　ジルベルト・バダンテール

ルーツ

「ラーガ族はかつて滅びたとされる古代種族だ。巨人の血を宿す剛体の血筋だ」

地球と地続きの異世界、そこの北国にあるパタナマ山脈と呼ばれる山々の中にラーガ族と呼ばれる民族の住む里があった。
ラーガ族は巨人と何らかの人間種族の混血の末裔であった。その体質は特異で、強靭な筋力と高い防御力を誇る。かつてラーガ族を攻めに来た軍勢が放った投石を、ラーガ族の成人は胸筋で破砕したという逸話がある。
リィスはラーガ族の女性と華奢な男性の間に産まれた子であった。エリンの世界からすればその男性はエルダナーンに酷似した種族だと囁かれている。
ラーガ族の面々はリィスが生まれた時、いやに華奢な子が生まれたと仰天した。ラーガ族の常識に準えた時、同じ生活をしてこの子は耐えられるのだろうかと心配もした。
しかし、男性の遺伝子を継いでいたのは体格を成す骨格と、透き通るような白い肌だけであった。その血肉はしっかりとラーガ族を継いでおり、わずか5歳になる頃には父親の目の前でナチの実（地球で言うところのココナッツに似たもの）を握力だけで砕いて見せた。
父は結局、里の中では唯一の異種族であることもあり、里一番の非力を認めることになった。
その分、リィスは父に似たほっそりとした体格を可憐さに変えながらも、その実ラーガ族の中でも見劣りのしない強靭な筋肉を形成していった。元々のラーガ族にない白い肌と金色の髪の毛は里のものをひどく魅了したという。

もっとも、まだ子供だった頃に里が滅んでしまったため、もしあのままリィスが里で育っていればきっと里の男たちの心を一心に掴んでいたはずだろう。

--大学都市オーカー、アーシアン歴史研究家　レニー・パンキッシュ

服装

「聖騎士とは、生き様だよ。厳かで華美な鎧なんて絵画の話だけでいい」

リィスは聖騎士を正式な職業としたのは12歳の頃である。それまでの2年間はアルテミス・コーポレーションで傭兵稼業を続けていた。運動に秀でた彼女は、そこらの兵士とほぼ変わらない服装で過ごす。地厚のカーゴパンツに最低限隠せればいいだけのタンクトップは動きやすさとしては最適であった。正直シャツにパンツで過ごした孤児院時代よりも伸び伸びとした働きが出来るという点では、むしろそうした服装を選んでいたところもあるかもしれない。
後はそこに寒さを凌ぐためのM-51ジャケットを羽織ることができたら上等だ。そのジャケットも孤児院へ保護される際に助けてくれたアルテミス・コーポレーションの社員がくれたものだ。誰かに助けてもらえたという記憶そのものが物理的なものだけでなく、彼女を精神的にも暖めてくれる。彼女がサイズの合わないそれを大事に着ている大きな理由でもある。
また、彼女はその特異な体質を活かすことを重視した結果、鎧を着ることは一切なかった。鎧で防げるものはその鍛えた体で防げるからだ。それに、自らを華美な鎧で装飾したところで意味はないと感じている。
地球のとある国で知った「ぼろを着ても心は錦」という言葉に感銘を受け、自分の服装に間違いはなかったと強く信奉している。

武器

Yj-534GT"ネッカーツィンメルン"

マインドメイス（PIG P.278）を改造して製作した籠手。
通常時は使用者の腕に機械の鎧のように装着する籠手となっているが、戦闘時にはコテ部分が展開し、使用者の手首を中心に回転が可能となるトンファーへ可変する。
必殺時（フレーバー的にシナリオ制限スキルを使用した時など）にはトンファーから小型のプラズマ発生装置が展開し、装置から発生したプラズマをプロテクションやバリアで収束して光刃を形成する。形成する刃は使用者のイメージとプロテクションの展開方法次第で変わる。この刃をPフィールドザッパーと呼称する。
機構としてはナックルモード（籠手）、トンファーモード、ザッパーモードの三つに分かれる。

アルディオン大陸内で暗躍を続ける魔族たちの中には、人間同士に疑心を与えて戦争の火種を作る者がいた。
故にレイウォール王国とグラスウェルズ王国の間で戦争が終わらなかったことを知ったリィスは、両国で問題となっていた戦災孤児や難民の姿に深く心を痛めていた。
彼女はグラスウェルズ王国のフェルトと呼ばれる若い令嬢と共に魔族を討つための旅に出た。道中は苛烈を極め、途中心を乱されたレイウォールの兵士にフェルトを殺されてしまう。
魔族の奸言に惑わされた兵士たちが戦争を続ける中、リィスはフェルトを守ろうと、人々をこれ以上傷つけまいと停戦を叫んだ。
しかし、争いが止むことはなかった。
リィスは次に目を覚ました時、グラスウェルズ支社に併設された病棟にいた。
彼女が無意識の中に持ち帰ったのは、フェルトが生前愛用していたマインドメイス。精神を高めようとリィスに倣って研鑽を続けてきた、フェルトの大切な武器だった。
支社の面々は呆然とマインドメイスを抱くリィスの姿を見かねて、マインドメイスを改造することでリィスの武器にする計画を立てる。
キックボクシングを主な戦闘スタイルとしていたリィスに合わせて、強靭な防御力を誇る籠手に姿を変えたのだ。
それだけではない。籠手はリィスに合わせて可変し、トンファーに姿が変えられるようになる。
籠手の下にインナーとして装着した手袋はリィスの筋肉の微細な動きに反応し、トンファーが自動的に回転するような仕組みだ。
彼女の腕力とトンファーの回転力は絶大な破壊力を生む。
それだけではない。トンファーはさらに内部機構を展開する可変機構を備える。内部から魔力をプラズマとして放出する照射機構を出すと、リィスの脳波に合わせてプラズマをプロテクションで保持することにより、イメージ通りの光刃を形成することが可能になる。
リィスのスキル欄にプロテクションがないのは、これが理由である。