容姿・経歴・その他メモ

紺の髪に紫の瞳。身長149cm、体重38kg(義足を除く) 左脚が機械。

『は？　自己紹介？　……あー。なるほど？　確かにpublicな環境に身を置くのは初めてですからね。妹としてはアレです。なんかこう、今更感といいますか、黒歴史にならないか心配感といいますか……。まぁいいでしょう。
　みなさまごきげんよう。わたくし、エルーラン王国に属します、領内郊外の小さな街の領主、並びに”月女神の騎士“セレネと申します。どうぞセレネとお呼びくださいますよう、お見知り置き頂ければと存じます。冒険者の皆様におかれましては常日頃よりお世話になっております故、今まで以上に良き関係となれればと願っております。
　……え、堅いですか？　妹としては上流階級の人間とのお付き合い多いですし、このくらいが普通なんですよね。あーでも確かに冒険者程度であればもう少し適した対応がありましょうか。
　というわけで妹です。生まれはエルーラン……な筈なんですが、父親だと思っていた相手がどうも血の繋がりが無さそうだなーと勘づいてしまってですね。出生に関しては不明です。よくよく考えてみれば母親の顔、知らないんですよね。というか母という概念もあまり……。メイドの皆さんが母親代わりです。
　まぁ、育ての父が領土持ちの騎士だったわけで、その娘である妹は剣術やら学術やらを叩き込まれながら育ってきました。剣は物心ついた頃から既に握ってましたね。とはいえ才があったわけでもないらしく、父からはよく”未熟者”とか“不出来な奴”とか言われてました。基本剣技の〈水波斬〉も会得に2週間も掛かったとか何とかで叱責されましたね……。上位発展技の〈水波明鏡斬〉に至っては未だ身についてないですし。まぁ冒険者の皆さんならできるんでしょうけど。
　身体も強い方ではなかったですし、魔術に関してもからっきしだったので、薬草学にはお世話になりましたね。滋養強壮は必要でしたので。……たまに無理するためのお薬も使いますけど。薬物依存は良くないです。
　まぁそんなこんなで厳しい幼少期を過ごしたわたしですが、12の頃ですかね、父が消息を断ちました。まぁこれは後に判明したことなのですが神喚者になったらしいです。おかげさまで若くしてわたしは町を一つ治める立場となりました。エルーラン本国の政治方針に従いつつ地方の町を管轄する。……とはいえうちの町は国境付近で交通の便も悪く、土地も痩せており、技術に秀でているわけでもない。町とはいっても元々がパリスの連中やヴァンスターなんかと戦争してた頃にできた難民キャンプみたいなもので、古くから人が住んでいた土地というわけではないんです。戦いの中で傷ついた人たちが寄り添ってできた集落。まぁ、本国からのイメージも良くはないですね。生粋のエルーラン人の割合も低いですし。まぁ王家に対してちょっとしたコネがあったので国からの補助金など受けつつ少しづつ町を開拓、発展させていったわけです。縁あってパリスの人とも仲良くはさせてもらってますし、八方美人的な立ち回りでなんとかやってます。
　2年くらい前ですかね、大雨による土砂崩れが近くでありまして、前時代の遺跡のようなものが出てきてしまったんですよ。いわゆるダンジョンです。
　領主としては大変困りました。どんな危険が湧くかわかったものじゃない口が開いたわけですからね、調査が必要です。そこでまぁ資金をやりくりして冒険者を雇いつつ、戦力としてわたし自ら遺跡調査に乗り出し、出土品を分け合い売り捌き……。そこで気がついたんです。ダンジョンは資産であり、事業になると。
　その後はメイド部隊と自警団から人員を割きつつ周辺地域の地盤調査をしたら、結構な数の遺跡群が近くにあることがわかりまして。
　というわけで財源をはたきまして、町のインフラとして冒険者向けの宿や簡易的な神殿(教会)を整備しつつ、装備のメンテナンスなどのできる技術者を勧誘。遺跡調査の依頼を出すことで町の発展が見込めるという感じです。
　周辺遺跡の探索としてしばらく街に在住する冒険者向けにギルドの管理なども始めました。
　と、まぁここまでがわたしの経歴でしょうか。何か質問などあったら聞いてあげないこともないですよ。
……あぁ、この左脚ですか。いろいろ祟ってた時期にヘマをしまして。まぁわたし、国家機密とか持ってたりしましたし、国家機密を探ろうとしたり、やらなきゃいけないことが沢山あったんですよ。で、エルーラン王国内部に魔族の影が差してたのを引き出そうとして捕まった際にですね……。あー、やめましょ。
　こんな身体になってまで、わたしに出来ることって考えたらやっぱり剣しかなかったんですよ。どうにかして剣を執るために、機械の脚を工面してもらいました。脚の中身は古代の魔導技術を流用しつつ錬金術の推を集めて作ったとかなんとか。アダマンチウム製のフレームにゴーレムの核まで嵌め込んだ、半ば自立兵器みたいなものらしいです。雰囲気で使ってますけど、わたし自身はこれについて何も理解してないですよ。まぁちょっとばかし重くて不便ですけど、戦闘中に咄嗟の蹴りとか入れる分には威力でますし痛くないので便利です。

……あー、領主として町を統治するなら剣を執る必要はないのにどうしてか、と？
　
　うーん。多分わたし自身は領主、向いてないといいますか、真面目にやってきた訳ではない……というと語弊がありますが、えーと……。そう、付け焼き刃なんです。わたしは、お金の巡りとか、物の動きとか、神話とか信仰への寄り添い方といったものを正しく学んできた訳ではないんです。父の知人であったルネスのシュペンガー伯であったり、わたしの知人のとある町の代表者であるレンちょん、あとは、時にアンナ王女などから知識をお借りして、なんとか町を統治している風にやっているに過ぎないんです。物事を真に理解している訳ではないので、いつ破綻してもおかしくない。残念ながら、神に対して胸を張ってこの町を治めていますとは言えません。もし言ってたとしたら虚勢です。
　薬草学もそう。わたし独自の研究などは特にしている訳でもなく、本や同業者の受け売りをそのまま使っているだけです。原理に基づいて何がどう、というのは理解の外。わたしの知識など付け焼き刃にすぎず、同じことを知った人間であれば誰でも出来てしまうでしょう。側から見れば器用に色々できるように見えるでしょうが、応用が効かないんです。
　小手先の技術、上部だけの知識でなく、真にわたしが身につけたものを考えた時、剣しかなかったんですね。



とまぁ、表向きにはそんな感じですかね。わたし個人に関することでしか話してないのは、まぁ他人と世界線との関わりが複雑というのが大きいです。メタいこというとキャンペーンシナリオ2本を通して存在したので、世界史との関わりが深くてですね、他の世界線を脅かしかねないんです……。片方は公式キャンペーンですし(PC1の妹というゲスト的立ち位置)、もう片方ではオリシですが公式NPCのアンナ王女とかケストナー公爵とか、パリスの剣とかディアスロンドとかバンバン出して最終的にアンナ王女が即位しましたからね。13世にはご退任いただきましたよえぇ。まぁそんな思い出話ではなく、これからのわたしとして歩みたさはありますね。』

履歴

キャラクター作成時:経験点120点/3000G
数多のランダムダンジョンを超え
時には元凶、時にはボスキャラ、時にはメインヒロイン、ごく稀にPCとして活動。
あと、最近は現世の記憶を持ってVRChatにいる。
Twitterのアカウントも持ってるらしい。

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