彼女は一線を画す治療を行う。
生者と根本的に構造の異なる彼女は、魂の本質に触れ、生命の綻びを精神によって補完することを可能とする。
それは他者に対しても例外ではない。自らが精神的刺激に弱いという点に目を瞑れば、問題なく核を捉え、縫合を行う。

──対象の状態を自らの痛みとして体験することにより、彼女は直感的に最適な処置を理解する──

　彼女は戦場において、浮遊する盾を自在に扱い外界からの攻撃を防ぐ。
恐怖に駆られながらも前衛に立ち、高いディフェンス性能を誇るのは、この盾の存在によるところが大きい。

霊的性質を備える彼女愛用の盾は、物理的素材をほとんど必要としない半霊的物体。
意識を盾へ流し込むことで物理に干渉し始め、意思に応じた浮遊、軌道変更、位置制御が可能となる。

あくまで憑依の延長であるため、弱点は明白。盾があまりに強大な衝撃を受ければ、当然彼女はパニックに陥るだろう。

──半自律的な遠隔操作により、彼女は距離の離れた味方に対してさえ防御支援を可能とする──

A.そこに方法があったから。

　違うんです赦してください。別に迷惑かけたくてやってる訳じゃないんです。
　フェイトシステムを真っ向から否定してしまうけれど、フェイトを軽視してる訳じゃないんです。
　なんなら超強いと思います。あらゆるダイスロールを増やせるし、保険として振り直しも出来ますもんね。
　でも、辿り着いてしまったんです。例の方法に。
　レムレス……リィンカーネーション……あっこれ幸運0に出来る、あっマイナスまで行けるじゃん。って。
　知ってしまえば、もう後戻りは出来ないじゃないですか。
　部屋の中にGがいることに気付いて、トドメを指すまで眠れなくなるのと同じです。不可抗力なんです。
　なんか元々考えてたキャラ背景にも合うし、仕方ないと思いませんか？　そう、仕方ないんですよ。えぇ。
　当日、ダイスの出目で証明するので、執行猶予でお願いできません？
　大事なヒール場面でファンブルなんて出しませんから。そうそう出ないんですよ？　36分の1なんて。
　……えっ？　判定のやり直しは幸運関係ない？　えっじゃあ充分じゃないですか。なぁんだ、こんなの無罪で決まりですね。
　……判定はいいから軽減と回復upにフェイトを使えって？　…………ぐぅの音も出ないことを。
　ぐぅ。