容姿・経歴・その他メモ

ナイトメアの少年。ナイトメアは青年期が長いので、容姿はヒューリンで言うところの20代半ば。
産まれてこの方男だが、女の子の姿も持っている。幻術に近く、筋力等能力的に変化する部分はない。妊娠はできない。


母親が魔術研究者のウィザードで、幼少期から魔術書を絵本代わりに育ってきた。

母親は研究に熱心で、家にほとんど帰ってこず、たまに帰ってきたと思えば書庫から数冊の本を抜き取り去っていく姿でしか知らない。
思えばまともに育ててくれたのは父親だった。とはいえロードにはそれが当たり前で、特に疑問を持つことはなく、ただ部屋に残る研究資料から母の偉大さに憧れるだけだった。その日まで。

いつも通りの日常を過ごし、普段通りに寝ていた彼が感じたのは、強烈な痛みと熱さだった。
「ナイトメアの瞳。簡単に手に入る素材でよかった。あとは－－－と、－－－と、……」まるで買い物でもしているかのような、母の声。
何が起きているのかも分からないまま、ただ自分の目が合った場所に空洞が残っていることだけは分かった。


その日以来、母は帰らなかった。父曰く死んだそうだ。
いや、あの人が死んだりするはずがない。

履歴

ポーラー・ミントティー
アイビー・ペラルゴニウム


リトルゲプラのキャメロット
　小さい頃、どこかで拾ってきたんですよ。勝手についてきたんだっけな。父親に見せたら、「秘密の家を教えてやる」って言って、森奥にあるぼろ小屋に案内されたんです。
　「うちは狭いし、母さんの大事なものが多いからここで育てるといい。この家は父さんの秘密基地だから、母さんには内緒だぞ？」そう言ってぎこちなく微笑む父さんの顔が忘れられなかった。
　こんな小さな竜が、家で育てられない道理はないっすよね。でも俺は、"秘密基地"と"秘密の友達"に舞い上がって、言われたとおりにそこでこっそり育てた。
　目を盗られたのは……その3か月後ぐらいだったかな。今思えばもっと時間があったら、母さんにバレていたら、素材になってたのはキャメロットだったんでしょうね。
　こいつを母さんに合わせるわけにはいかないし、父さんを一人にさせるのもあれだったんで置いてきたんですよ。そしたら父さんからの手紙首に巻いて飛んできました。気の使い甲斐のない父親っすよね。


次回、1年後編。

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