端的に言えば彼女は元奴隷である。
生活に困窮した下級騎士の生まれの彼女は、両親の我が身可愛さと金の為にとある奴隷商に売られたのだ。
まだ物心つくかつかないかぐらいの歳だった彼女は過酷な子供時代を過ごす事になる。
人と人とも思わないような扱いを毎日、毎日、毎日……気が遠くなるほど思い知らされた。
休みなく、何十日も強制的に働かせられ、わずかな食事…本来なら生きてるのが不思議なぐらいだったが
彼女の身体に流れるドゥアンの血がそれを拒むのか、過酷な環境でも彼女は逞しく生き延びた。

毎日蹴られ殴られの日々だったせいか、あるいは本能的なものだったのか…
身体に染み込んだ格闘術が彼女の運命を変える。
ある日作業場に十数匹の妖魔が襲い掛かった事があった。
ゴブリンの王、ルアダン等人間を奴隷にする妖魔が多い。大方労働力を奪いに来たのだろう。
過酷な労働環境でやせ細った奴隷たちが抵抗できるワケもなく、次々に攫われていく…ハズだった。
あろうことか彼女は襲い掛かる妖魔を殴り、蹴り殺したのだ。それも一人で数体の妖魔を。
その様子を見ていた奴隷商は彼女を気に入り、護衛としてつけるようになる。
相変わらずロクな食事環境ではなかったが、それでも少し生活水準が改善されるきっかけにはなった。

……そんな生活が数か月続き、さらに転機が訪れる事になる。
新しい主人との出会いだ。彼女の腕っぷしを気に入っていた奴隷商は最初難色を示していたが
それなりの金額を用意していたことで最終的には買われる事になる。

「貴女に意味を与えてあげる」

そんな風に言われ、その後は人並み以上の生活を出来るようになったことで彼女は酷く感動と感銘を覚えた。
まさしく家畜同然の扱いを受けていた彼女は以来、主人の事を身命を賭して支えようと思うようになり
今は新たな環境で冒険者の仕事や、主人の命に従っている。

んー…難しい。いざそう聞かれると…まあ、「人」として扱われなかったからじゃないかな～
今はちょっとずつ変わってきてる…と思うよ。

趣味
美味しいもの捜し…かな、今は自分の意志でお金が使えるからね
酒場巡りとか結構…えへへ、好きかも。

趣向
たまに吟遊詩人が街に来るけど、その時の音楽とか演奏が好きかな
平和を感じれて、なんかね、ちょっといいなって思うかな。

飼い主に挨拶。忘れちゃダメなやつだね


冒険者以外の職業：
飼い主に銘じられればなんでもやるよ、出来る事なら…あー……そもそもそんな事言える立場じゃないか、あはは。

食事方法：

父親が酔った勢いで一発ヤった時の子供。
そのせいで親からは愛される事もなく、あっという間に売られてしまった。
正真正銘の屑親である。