容姿・経歴・その他メモ

ビンカはグランフェルデンの孤児院で育った。両親は遠い異国の出身らしいが、ビンカが幼い頃に彼女を神殿に預けて冒険に行ったきり帰らぬ人となった。もう顔もおぼろげになっている。
かと言って、孤児院には似たような境遇の子供たちは山ほどいたし、神殿の施設ということもあって冒険者は子供たちの憧れの的だった。
いつか彼らのように冒険に出ようと、子供たちは笑いあっていた。

幼年学校に入る程の年になると、子供たちは戦闘訓練を受けることになる。その中で、頭角を現したのがビンカとゲラートであった。ビンカは体格に劣るフィルボルで、ゲラートは力の弱いエルダナーン。しかし、種族の不利を覆すように、彼らは槍と剣で上級生すらも倒して見せた。自然とライバルとしてしのぎを削り、お互いを超えようと一日中木製の武器を振り回し、力尽きては転がっているのを孤児院の子供たちに発見されるのも日課になった。

地竜であるサリフ=タルと出会ったのもこの頃だった。遠い異国の地で生まれてしまった幼い地竜を引き取ったが、サリフはすくすくと育った。フィルボルの丈は瞬く間に追い越されたが、エルダナーンもさほど変わらなかった。年の離れた弟のように、サリフはビンカの家族になった。

孤児院の子供たちは、ある程度実力がつけば大人の冒険者たちに混じって活動を始める。半ば飛び級のような形で冒険者となったビンカとサリフだったが、その活躍は輝かしいとまでは言えなかった。ある程度の成功を、挫折を、苦難を経験し、日々の冒険にのめりこむうちに、気がつけば彼女を冒険者と呼ばない者はいなくなっていた。

冒険者として活動するうち、騎竜を扱う者が少ないことに自然と気が付いていた。それもそのはず。ここはアルディオン大陸西部、グランフェルデン。タルタルハンからは余りに遠い。
ゲラートがかつて話していたことを思い出す。孤児である自分には親はいないが、両親の残してくれた形見がある。それを手掛かりに、自分の生まれを知りたいのだと。ふと遠い異国に思いを馳せて、サリフと目が合った。ここにきてビンカは初めて、冒険者としての目的ができた。

ゲラートも同じような時期に、冒険者となったはずだった。だが、あの時毎日のように競い合っていたからか、ゲラートもビンカも似たような技を使う。駆け出し冒険者としてパーティーを組む時に二人は少し多い。自然と違うパーティーに入るようになってからこの方、気づけば連絡を取っていなかったことに気が付いた。

彼は今どうしているだろう？

不意に沸いた疑問も、日々の冒険に溶けていった。



戦闘行動
セットアップ：スウィフティで離脱

ムーブ：ライドチャージ　MP5　与ダメ+5D、命中+1D
マイナー：ウィンドアタック　MP6 与ダメ+9
メジャー：バッシュ　MP4　与ダメ+5D
DR直前：ギムネスピア　MP6　物防-10計算

装備：ギムネスピア+専心のアミュレットで物攻12、命中±0

合計命中7+4D、与ダメ26(物防-10計算)+10D

セッション履歴

収支履歴