身長:182cm
肌:小麦色
容姿：白髪、碧眼、見目は恐ろしく整っている。
誕生日：1月1日　実際に生誕した日は違うが、この日に『アレクサンドル・オーディナリー』は生まれた。

趣味
ボードゲーム・裁縫・釣り

得意なもの
裁縫：お転婆な王女や女王が服をよく破いていたため、その修復に手を焼いていた。
　　　模様などのデザインセンスは良いが動物などを描くと壊滅する。
ボードゲーム：一人遊びが好きだった。要は友達がいなかったのである。憐れ。
チェス：過去のトラウマを払拭し、今では全盛期の通りに指せるようになった。
　　　　が、手加減ができないので気心の知れた相手以外やりたがらない。　　　　

好きなもの
フウラン：最愛の人、言うまでもなく。その心根の優しさだけでなく、足の先から猫耳の先に至るまで。
サンドイッチ：母が得意としているもの。昔の記憶が蘇る。
握り飯：人の温かみを感じるご飯。かつて出会った神に与えられた恵み。

苦手なもの
お酒：思考が鈍るということを最も苦手とする。余計なことも喋りかねない為、苦手ではあるが嫌いではない。
話の通じない者：口先が通じないということは、自分にとっては「為すすべもない相手」である。
魔獣料理：苦手なだけで食べられなくはない、食べられなくは、ないのだが……。

軽薄で、胡散臭くて、怠惰で、飄々として、女好き……のフリをしている男。

自らを『先生』と自称し、教え子たちを揶揄いながらも諭している。

普段の様子からは微塵も感じられないが、戦闘においての指揮能力は類する者がいない。位置取りの指示、敵の動向を察知し的確に攻勢を強め、引き際の見極めも優れている。

その類稀な慧眼と指揮能力、戦場を己のペン一つで動かしてしまうその戦術は『ナンパ』で培ったものらしい……嘘である。
実際にはナンパなんて得意ではない、仲間ならまだしも見知らぬ女性に声を掛けるなんて正気の沙汰ではない。顔の良さと巧みな話術で誤魔化してはいるが内心びっくびくで声を掛けているし頭は常にフル回転している。自分のキャラ的にも真っ先に声を掛けないと怪しまれるし、声を掛けないと尻込みしてしまうから背水の陣である。なお、ヴィスカスに対して教えはしたもののすぐに抜かれた。

戦略性を問われるボードゲームであれば無類の強さを発揮する。が、手加減というものが出来ないので気心の知れた相手でないと一緒にやりたがらない。

　50年前の遠い昔、アレクサンドル・オーディナリーはマジェラニカ国防軍の軍師を務めていた。
　日々の激務に追われながらも辣腕を振るい、マジェラニカにその人ありと言わしめるほどの活躍をした。
　だが、そんな日々は脆くも崩れ去る。
　マジェラニカを揺るがす一大事、『魔獣戦線』が勃発した。
　王都”カイラーシャ”を突如魔獣の大軍勢が襲い、多くの戦死者を出した、そう後世には残っているが、これは捻じ曲げられた事実である。
　『魔獣戦線』は人間と人間同士の争い、アディの民とラサの民がぶつかったものだった。
　”軍神”と呼ばれるほどの采配を振るい、その名に恥じぬ勝利を収めていく。だが、戦いに勝てども折り重なる死体の群れ、友と愛する狼の死、度重なる出来事に心は削り、抉られ、更には敬愛する女王を失う。
　『魔獣戦線』が終わったのち、未熟さへの自戒、そして二度とこのようなことを起こさないという決意を胸にカイラーシャを去り、再び世界を放浪する。



　ーーそして時は流れ、フィンジアス島で運命と出会うこととなる。

ヴィスカス・ゼルフィッシュ

一番弟子。信頼という意味では最も重きを置いている。ナンパの技術もかなりのものだ……いや、まあ俺よりも上手いんだけど。冒険海賊として大海原に乗り出している。希望を掴んで真っすぐに駆け抜ける姿はどこか眩しい。

ーー行ってこい、世界がお前を待っている。青い海も、空も、どこまでも手を伸ばせるさ。……もう、俺の手は必要ないな。寂しいが、同時に嬉しいもんだ。

フウラン・ハルカタ

大切な存在だ。己の半身とも言ってもいい。……正直な話、受け入れてくれた時には飛び上がりそうな程だったけどさ。
だが、受け入れてくれたからと言ってそれに甘んじる訳にはいかない。磨き、律して、愛想を尽かされないようにしないといけないな。

ーーこれまでも、今も、これからも。ずっと愛している。
永遠に生きて、結末のない未完成の未来を描き続けたい。ずっと、隣で。沢山の命に囲まれながら。

ヘレナ・ヴィンヤード

疑心を知らない純真な子だ、少し危うさすら覚える。無垢というのは無敵だが、無敵というのは害がないとは限らない。悪心を持つ奴はどこにでもいる、周りにいる奴が守ってくれるだろうが、本人にも自衛をしてもらいたい……けどそれはそれで無垢じゃなくなるのがなぁ……悩ましいところだ。
……おめでとう、幸せになってくれよ、ヘレナちゃん。

夫婦ともども助け合い、何かあったらよろしくな！

クーレ

ヴィスカスが拾った子。自分の力を高めることの目的が誰かを守るためであったりと、誰かの役に立つという意識が強い。正直な話無茶はして欲しくないが、それが彼女を最大限引き立たせる方法、止める筋合いはないのがね。ま、傷を少なくできるよう援護をするとしよう。ヴィスカスにどやされたくないしな。

未来を見せてくれた、ありがとな。ま、これでヴィスカスも安心だろう。

バーヤル・ハン

騎兵の男、お前のその飯の感想はどこから出てくるんだ。……冗談はさておき、俺を先生と呼び慕う数少ない野郎の一人。全く、野郎相手にそんな張り切りたくはないんだが、そこまで慕われちゃこっちも返さざるを得ない。せめてカッコいい先生であるとしよう。
王になれ、お前なら決して間違えない。先生のお墨付きだ。

聞き届けたからな、空から見てるぞ、俺は。

コルテ＝バレッツ

先生と呼んでくれる子だな。若干当たりがキツイ部分もあるが、俺のことを認めてくれてもいる。臆病なところが目立つが……別に悪い点じゃない、寧ろ慎重なのはいいことだ。死んだらそれまでと言うのは俺の信条でもある、臆病上等だよ。
君は誰よりも勇敢だ。怖さを誰よりも知っていて、それに立ち向かう勇気を持っている。ーー誇っていいよ、コルテちゃん。

ーー本当におめでとう、やはり笑顔が一番だな？

ラペス・テデ・ジュウ

陽気な見た目に反して理知的な面がある子だ。俺の事をアレクと呼ぶ、対等に話せる存在の一人だ。頭がキレるところもあって戦闘の際に頼りになる。達観した目で場面を見れる奴がいるのはとても心強い。

千両役者、お前なら、魅せることができるよ。

クリスタル谷のアクラ

サソリのベスティア、珍しい存在だ。しかし、野郎ながら見上げた奴だ。依頼に対して忠実かつ、割り切りがはっきりとしている。理知的ではあるが戦には滾る、俺の親友にも少し似た奴がいるから、懐かしい気分を覚える。いかんな。

……じゃあな、アクラ。お前の未来の先、月に手が届くことを祈る。

ララ

天真爛漫、元気印、ランタン要らずの明るい踊り子。天下一品の笑顔で周りを明るくしてくれる子だ。踊りの腕も大したもんだが、彼女にとっては唯一無二の力がある。本人は無自覚でやっているみたいだが、だからこそなのだろう。このまま成長をして欲しいところだな。

いつまでも、初心を忘れずにな。そうすりゃ世界を笑わせられるから。

ナイトメア・ブラックローズ

野郎。超絶カッコいい俺と双璧を為す存在、なんだ超絶ぷりちーとは、性別を変えてから出直してこい。……とはいうものの、実際見目がいいからなまじ否定ができないのが悔しいところ。……何やら事情があるようだが、仕方ない、助けを求めてきたら拾ってやろう。

……幸せに生きろ、どんな存在にもその権利はある。

ポリア

よく無茶をする奴だ。そのせいで多くの奴に心配を掛けてることに気づかないのか、あるいは気づいてないフリをしてるのか、それとも信じたくないのか……。一歩踏み出せば信頼へと変わるはず、早く気付いてほしいところだな。

これからも無茶をするんだろう……ま、俺たちがいるからにはバルヴィルに危機は訪れない。そういうところを見せてやろうか。

イワカム

なぜ貴方がここにいるんですか。……こほん。坊、坊と呼んでくるのは相変わらずだが、飯の腕も相変わらずだった。不思議なことに安心を覚えている自分がいる。握り飯、美味かったぜ。

……さようなら、イワカム。貴方の旅路に沢山の幸福が生まれますように。

ゾンフェ

ちょいちょい背中に隠れてくる可愛い所がある子だな。実力もかなりあるし、そこまで怯えることはないと思うんだが……。本人の優しさが気弱な部分を持たせてるんだろう、克服してスリーピングシープの仲間として胸を張って欲しいもんだ。

いつでも、帰っておいで。どれだけ時が経とうと、ここはキミの帰ってくる場所だ。

東雲　理

青いところもあるが真っすぐな奴だ。若さならではの未熟は即ち成長性の証でもある。……願わくば、曲がらずに育ってほしいところだな。一度曲がってしまえばそのまま伸びてしまう。いい奴らに囲まれてるから不安はないけどよ。
祝福するぜ、良い子だから絶対離すなよ。よく話し合って、二人で一緒にいい夫婦になってくれ。

ま、これからもよろしく、か？

ヒュー・フィッシャー

超絶顔がいい……。所作の一つ一つに気品もあるところは生まれも関係してるのか？　実力も充分ある、おまけに商人ということで利害の計算も堪能。なんだこいつは非の打ち所がないな……？

ダメオイ・ベナン

突拍子もない言動や行動が頻発するが……英雄に憧れての言動や行動であることは間違いない。暴走もするが仲間の為に協力もする。思い込みは激しいがいい奴なんだと思う。是非その憧れは捨てないで欲しいもんだ。

英雄譚を早く書きたいところだな。ほら、こっちは楽しみにしてるんだからよ。どデカい伝説頼むぜ、英雄サン。

タマミツネ

色々とツッコミたいところはあるんだが……言うのは野暮だな、野暮。ハンターに因縁があるのかよくハンター絡みのことを言うが、これでたまにまともなことを言うのが面白い。

じゃあな、もう一人の“天眼”。

雪華

ご長寿の鼠、言葉数が少ないながらも意志は伝わってくる。使い魔も感情豊かながら従うのはそれだけ強固な主従関係なんだろう。羨ましいね。

菅沼　風雨

何やら色々と事情があるみたいだな。アーシアンということはここに来た要因も軽いものじゃないんだろう……是非、この世界に来た意味を見つけてほしいもんだ。

夢を追う。
それは幼き日より夢見た理想の勝利。大切なものが欠けることのない大団円。
誰もが笑って過ごせる大団円を願い、知を磨き続けた。
だが、智を高めるほどに現実が夢を嘲笑う。

ーーそんなものは成し得ないと。

そして、夢は何度となく破れる。
幾たびの戦いを経て、夥しい死と血で濡れ、砕けた夢の欠片だけが積もり、埋もれる。

だが。

その夢を、拾い上げてくれる人がいた。
繋ぎ直してくれる人がいた。
手を握り応える人がいた。
全幅の信頼を預ける人がいた。
夢を叶える為に手伝うと言う人がいた。
ーー寄り添うと言う、人がいた。

支えてくれる人がいるから、夢を見ることができる。
自分だけのものではない、欠けることのないみんなの夢を。

だから、今一度、鉄扇を握る。
お前にもう笑わせはしない、と。
夢を現実にしてやると、そう確固たる意志を持って。

かつて、オーディナリーの名の意味を授けてもらった。

それは”只人”というもの。完璧とは程遠い、大きく欠けを宿した名。その名は、己の不足を知り、誰かに頼るための戒め。

世界を巡り、”只人”として己の不足を知り、そして、傍にいて補ってくれる人を見つけた。寄り添うことで欠けが埋められたからこそ、オーディナリーから名を変えた。

――今、恋を成就し、ここにハルカタとなる。

母、アイリス・オーディナリーがかつて愛用していた戦衣。

それは”率いる者”として道を究めた者のみが袖を通すことを許される。資格無くてはその服が纏う神々しさに劣り、『服に着られる』と一笑に付される。

だが見合う者こそが共に戦場へと立てば、それは軍神の降臨と称えられる。

人の希望であり、剣を手にする者たちを守護するための武具である。

歴戦の傷を受け続け、見る影もなく破れていたが、フウラン・ハルカタの刻苦勉励によりかつての姿を取り戻した。

今はアレクサンドル・ハルカタへと受け継がれている。

息子の平穏を願う親心と、愛する者の無事を願う赤心を籠め。

――”軍神”から”軍神”へと、一人の少女が糸を結び、紡いだ。