とある国の王族の子供として生まれた。子供が中々生まれず、ようやく生まれた子供だったため、たっぷりの愛情を注がれて育てられてきた。
ドラクシアが成長にするにつれ、ドラクシアの体に大きな力が眠っていることがわかり始めた。この子は王国の希望だ！皆がそう思っていた。
しかし、その力はドラクシアが成長するにつれ徐々に制御できなくなっていた。
そしてある時、ドラクシアはその力を暴走させてしまう。
その力の暴走は、多くの国民を巻き込み、国に大きな被害をもたらしていった。
このままでは国が滅ぶかもしれない、そう悟った国王と王女は国中の魔術師を集め、ドラクシアの力と暴走時の彼女の記憶を封じることに成功した。
―王女の命を媒介とした大魔術によって

「再び力が暴走すれば、今度こそ国が滅びかねない」
王女の死による悲しみの中、国王は一つの決断をする。
それは、ドラクシアの王国からの追放。
それが一時しのぎでしかないこと、再び暴走したとき他の国に危害が及ぶこと、それは国王もわかってはいた。
しかし、愛する娘の命を奪うほど、非情になることはできなかった。

ドラクシアが20になった時、ドラクシアは国王に呼び出された。
なんの用だろうと玉座の間に向かうと
「ドラクシア、お前をこの国から追放する。」
わけがわからなかった。
瞬く間に衛兵に取り囲まれ、彼女は城の外に連れ出された。
「私がなにをしたの！？私はなにも悪いことしていない！」
いくらドラクシアがそう言っても、聞く耳を持ってもらえない。
そのまま、彼女は国から追放された。
「恨むなら私を恨め」
国王のその言葉を最後に、ドラクシアは国に立ち入ることを許されなくなった。

途方に暮れる中、ドラクシアの中に残ったのは肉親に捨てられた悲しみと、理不尽に追放されたことへの怒りだった。
「私を捨てたこと、絶対に後悔させてあげる！」
彼女は閉ざされた門に向かってそう叫ぶと、国に背を向け、その場から立ち去った。

それ以来、彼女は力と名声を求めて旅を続けるようになった。
いつかもっと強くなって、もっと有名になって、自身を捨てた国王を見返すために。
危険な依頼を受け、大型の敵を打ち破り、ただひたすらに力と名声を追い求め続けた。
他の人の力なんていらない、私だけの力で私の存在を証明してみせる！

しかし、彼女一人でできることには限界があった。
ある時、連続して依頼を受け続けてきたことへの疲れが祟り、魔獣に大きな一撃を受けを受け、致命傷を負ってしまう。
そんな…こんなところで死んでしまうの…？
絶望する中、彼女を救ったのは通りすがりの冒険者パーティーだった。
他人の助けなんていらない！
そう叫ぶドラクシアを無視して、彼らは必死にドラクシアの救出を行った。
「どうして私を助けたの？」
ドラクシアがそう問うと
「誰かを助けるのに理由なんていらなくない？」
彼らはそう言い、微笑んだ。

その一件からだろうか、ドラクシアの態度が少し変わったのは。
相変わらず一人で依頼を受け続けることには変わらないが、少し他人に頼ることが増えた。
あの一件が彼女にどのような影響を与えたのか、それは彼女にしかわからない。
しかし、それはきっと悪い影響ではないのだろう。

―私はいつか、もっと強くなって、もっと有名になって、この世界に私の存在を刻み付ける！そして、私を捨てた国を見返してや　る！
その決意は今も変わらない。
変わったところがあるとすれば、彼女の周りに少しずつ、人が増えてきたことだろうか。

7d+42　風魔法
7d+50　風魔法(ウィルパワー)
7d+64　風魔法(ウィルパワー+コネクトアイ×2)
7d+71　風魔法(ウィルパワー+コネクトアイ×3)
7d+56　風魔法(コネクトアイ×2)
7d+63　風魔法(コネクトアイ×3)

4d+8 【魔術判定(エアリアルスラッシュ)】
5d+8 【魔術判定(エアリアルスラッシュ+スペシャリストⅡ)】