オッドアイの狼族の少女。子供の頃に拾ったベレー帽を大切にしており、いつも肌身離さずつけている。
生まれも育ちもエスタ国。
表の顔”牧場手伝い”
父親が自由への挑戦をし、敵わず死亡。ある日に母親も試合から帰ってこず、子供だった自分は奴隷の身分へと堕ちた。
おとなしい、というよりは何事にも消極的な少女であり、日々を命じられるままに過ごす。
ベレー帽の裏側に名前も縫い付けてる。
奴隷から市民になった際にデリア、ユーフェミアと姉妹になり、性格も少し明るく活発になり始めた。
奴隷から外に出て市民になり、仕事を探している時に牧場の近くを通りがかり傷ついている竜(コンパニオン)を手当てしたところ懐かれたので、そのまま牧場の仕事を手伝うことにした。
時折酒場や路上で本で読んだ舞などを踊っている。

家族を全員無くし、親しい人もおらず。
自分一人であるならただ、死ぬまで生きていればいいと思っていた。だけど自分の事を頼ってくれる、慕ってくれる人がいるのであればその人に応えたいと思い始めた。
最たる例はデリアであり、彼女がいるのなら一緒に生きていたいと思っている。
だけどその考えは依存に近いものであり、もし相手が死んだりいなくなった場合は…

そもそも依存癖は母親譲りな部分であり、父親が死んだ時点で母親は壊れて幼かったティアを残して試合から帰ってこなかった。
大体の物事において消極的になった理由の一つとして家族がいなくなったことによる哀しみで壊れる事を生存本能によりすべてを諦め忘れ今の性格になることによって壊れる事を阻止した。(本人はそのことに気が付いていない)
奴隷を脱却した際にベレー帽から奴隷番号の付いた名札は外した。

最終的には外への脱出。ただし、それは一人ではなくデリアとユーフェミアの3人で。脱出時に一人でも欠けるのなら必ず助けて外へといく。

抗う道を選ぶ。見せられたいなくなった両親と今の家族のデリア、ユーフェミアの幸せな道よりも今を生きる姉妹二人と一緒に生きて外の世界を旅する道を選んだ。

イライーダの死によりこの戦いを戦い抜く事を決め、家族とまではいかないが大切な一人を殺した真人アンゲリカだけは自分が倒したいと思い始めている。
あまり深い関係ではなかったが、外に出てから時折魚をくれたり、自身の知識を教えてくれていた敵対することになったユーリの死も戦い抜く覚悟にいくらかは影響している。

得てしまった、知ってしまった、思い出してしまった。故にまた失うことには耐えられない。
大切な姉妹、それが1人でも失われたのならば…
わたしはどうなるのだろう。今度こそ完全に壊れてしまうかもしれない。全てを諦めて死んでしまうやも。奪った世界を呪ってただ暴れ回るケモノになるかもしれない。