一人称は「俺」。
12月1日生まれ。
身長172cm。現在成長期。
明朗快活、さっぱりとした性格。
よく言えば豪快、悪く言えばおおざっぱ。
自分がバカだという自称しており、「俺はバカだからよくわからないが」が口癖。
細かいことを考えるのが嫌いで、即断即決型。
好奇心旺盛で、いろんなことに首を突っ込む。
バカだという自覚があるので困ったことがあると人に頼るのに躊躇しない。

アルディオンのベルリール王国出身。
ベルリールは帝紀723年（聖歴918年）に天変地異で滅亡し、帝紀814年（聖歴1009年）に復興した、ある種新興国家である。
ダンテの祖父母はベルリール復興にまつわる一連の事件で女王アンスラに助力した冒険者であり、その活躍をもって侯爵位を叙勲されている。

姓のフィンジアスは言うまでもなくエリンディルのフィンジアス島のこと。
アルディオンの人間はもともとエリンディルからの入植者だが、彼の祖先はフィンジアス島出身のリアール信者であり、自身のルーツを忘れないように、姓を「フィンジアス」、子供の名前を「○○リアル」とするようにした。
しかし似たような名前が多くなったため、ミドルネームを通例として用いることになった。

「ダリアル・D（ダレンシャン）・フィンジアス」
　ダンテの祖父。彼も「ダリアル」。ほらわかりづらい。
　ベルリールの竜輝石および鉄巨人事件にて冒険者として活躍。女王アンスラから侯爵位を賜る。
　その時点ですでに結婚、子供も生まれていた。
　現在は息子に後を譲り、隠居生活。

「ハリアル・H（ハンス）・フィンジアス」
　ダンテの父。
　ダレンシャンたちが冒険者として活躍する中、彼は女王アンスラのメイドの一人に預けられていた。
　成人後、そのメイドと結婚、ダンテをもうける。
　しかし、産後の肥立ちが悪く、妻はそのまま亡くなってしまう。
　2年後、女王アンスラの口利きでブルックス商会の娘と再婚、一女をもうける。
　現在は侯爵として働いている。

「ダリアル・D（ダンテ）・フィンジアス」
　当人。
　幼いころに実母を亡くす。
　父、義母、妹と仲はいいものの、微妙な疎外感のようなものは感じていた。
　結果、隠居した祖父母のもとで過ごすことが多く、冒険者へのあこがれを育てていった。
　そんな彼が「塔」の話を聞いて、我先にと向かったのは必然といえよう。
　また、嫡男ではあるが、義母のほうが実母よりも血筋がよく、かつ存命であること、妹の方が頭が良いことなどもあり、無用な争いを避けるために出奔したという説もある。