容姿・経歴・その他メモ

　目が覚めれば森の中だった。その前のことなんか、あったんだか無かったんだかもはっきりしなかった。ただ、周囲の獣を見て学び、狼の群れの中、狩りをして、肉を食らって過ごした。
　群れの縄張りは里に近かったのだろうか。人間たちがやってきて、木を倒し、私たちの獲物も取っていった。あるとき、人間とすぐ目の前まで接近した。その肉も食らった。
　そこからは早かった。より多くの人間が武器を持ってきて、群れの仲間を蹴散らした。私は鉛玉一つ食らって、意識が切れた。
　気が付けば、ベッドの上だった。今思えば、私も襲われた人間だと思われたのかもしれない。看病してもらった里では、色々な仕事をさせられた。しかし、力ばかり強くて器用なことはできず、言葉だってよくわからなかった私に、それらは上手くこなせなかった。結局はというと、外からやってきた人間に連れられ、闘技場で戦うことになった。
　闘技場でその日暮らす金を稼ぐようになったころ、一人の神官に出会った。神官は物知りで世話焼きだった。私に言葉を改めて教え、読み書きも教えた。時々お説教もあった。私が機械の命だって話もその神官から聞いた。
　神官は私をアルフレックと呼んだ。アルと呼ぶこともあった。言うには私の故郷の英雄の名からもじったらしい。私を呼ぶ名前なんて昔からころころ変わってきたのだが、この名前を私は妙に気に入った。
　そんな生活が続いたある日、その神官とこんな話をした。
「アル、僕が冒険者をやってるって話を前にしたでしょ？」
「それが...どうかしタ？」
「アルもやってみないかな...って思って。」
「...どうしテ？」
「ほら、アルって不器用だけど家事を手伝おうとはしてくれるし、みんなを助けたい気持ちはあるんじゃないかな...って」
「...」
「あ、でも昔仲間の狼を人間に殺されたんだっけ...？」
「そのことハ、私にはどちらが良かったのカわからない」
「そっか...まあ、いろんな世界を旅するのも楽しいよってお誘い！考えといてよ」
　しばらくして、神官はまた旅に出た。
　私もしばらく考えてから、旅に出ることにした。

この犬は神官が拾ったやつだ。どうも私になついてしまったらしいが、猟犬として狩りの役には立つらしい。



最大HPを上げて重戦士がしたい。

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