容姿・経歴・その他メモ

『この度は私、メイドのローリエが承ります！　よろしくお願いいたします。

　まずは経歴について自己紹介をさせていただきます。
　わたくしはエルーラン王国、首都ログレスが騎士ノーブルの家に生まれました。幼いころは首都にあります、騎士宿舎にて生活をしておりました。生まれつき体が弱かったのもありまして、伏しがちでした。お部屋の窓から見える景色は今でも記憶に焼き付いております。父は国に仕える騎士、母はそれを支えるよき妻ではありましたが、体の弱いわたくしではその家業を継ぐことは難しく、幼いころは周囲への迷惑にならないことばかり考えていたように思います。
　その機転となったのは、セレネ様……、現在の我が主との出会いでした。主は〈円卓の騎士〉の娘でありますが、現在はエルーラン王国郊外の街の領主騎士として、小さな町を治めています。

　幼き頃のセレネ様は、その御父上である"月"を冠した騎士様の直々の手解きで、厳しい修行に明け暮れておりました。丁度わたくしが使っていたベッドのあるお部屋からその様子がよく見えたのです。当時の、年下の女の子が身長と同じくらいの大きさの剣を凛々しく捌く姿は、わたくしには衝撃的でした。……そして、興味本位でお話をさせていただいたのです。
　「どうして、あなたはそんなにも強いのですか」、と。そうしたら、
　『わたしは弱い。父の求める何もかもを満たせていないのだから』と。
それに私は反論しました。
　「そんなことはない。毎日。毎日あんなにも頑張っている姿を私は見ていた。憧れたの」
　『……いいですか。あなたは間違っている。わたしが強いのではなく、ただあなたが弱いだけ。あなたのどんな言葉も、己の弱さから逃げるための言い訳、わたしへの充て付けに過ぎない……。勝手に憧れないでください、迷惑です』
そうなんです。わたしが勝手に憧れてただけ。でも。たとえ本人が否定しても、セレネ様は強い人だから。それを証明したくて、私も強くなりたいって、言ったんです。せめて、セレネ様と言葉を交わせるくらいに強く。
　そんな会話の次の日の朝、私に一冊の本が届きました。薬草学の本……。この虚弱な体を改善するための、滋養強壮。そのための知識。知のきっかけがあったその時から、私は動き出しました。ひとたび知れば、試すべき手段なんていくらでもあったんです。
その後は、知を蓄え、いろんな薬草や食を試し、少しずつ身体を動かす。数年かけて、剣を執れるくらいにまでなりました。両親には負担をかけてしまいまいたが、私の成長を喜んでくれました。
　そして。いつしかセレネ様は郊外の町に赴任なされてしまってたのを知りました。私を変えてくれた人。彼女の力になりたいと願い、使用人として仕えることを決めました。騎士の娘が他家のメイドなんて、と思われますが、ごめんなさいお父様。私は心からお仕えしたい相手がいるのです。後継はどうぞお兄様にお願い致します。



　と、意気揚々とメイドとして勤務することになったのですが……。力不足でした。先輩メイドの皆さんには到底及ばず、足を引っ張るばかりで。
　中でも、アニス先輩は強く優しく頼れる方だったのですが、どうすればアニスさんのような素敵なメイドになれるかを尋ねたところ、1年間の冒険者経験が身になったとお話ししてくださいまして。お話を聞くに、修行として一年ほど他国で冒険者として活動するよう、セレネ様からの計らいがあったということでした。私もそれに倣おうと志し、セレネ様より修業期間を頂きまして、現在は冒険者として活動させていただいております。

　生まれは騎士、お仕えする相手も騎士の家系というのもありまして、冒険者としての役割はウォーリア、それをサポートする形で薬草学の知識を用いております。どうぞよろしくお願いいたします』


・データ面の解説と成長予定の目途など。
資金不足に常に悩まされるｳｫｰﾘｱ/ﾋｰﾗｰ。その分MP効率はいい筈です。
メイン武器はわけあって«ｼｮｰﾄｿｰﾄﾞ»になりました。本当はバスタードソード系列（長剣/両手剣）を使いたい気持ち。金。
左手のナイフは主に投射攻撃用です。PT人数と配置にもよりますが、前衛過多になってもｴﾝｹﾞｰｼﾞを分けながら攻撃したり、早く処理したい後衛の敵や、別ｴﾝｹﾞｰｼﾞの削った敵へのトドメなど、1本あると色々使えて便利なため採用。あとメイドと言えば投げナイフですよね。ﾌﾘｰｱｸｼｮﾝでメインで使用する武器を切り替えながら使うので、Lv1からﾌﾘｰｱｸｼｮﾝは埋まります。ﾏｲﾅｰも武器取り出しやなんかｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬします。
<ﾎﾟｲｽﾞﾝｱｯﾌﾟﾙ>はヒーラーのス……いえ、アリアンの全スキル中でもぶっ壊……もとい強力なものではありますが、低レベル帯ではコストとなる所持金を工面するのはキツいのと発動演出がﾀｲﾐﾝｸﾞ的に結構むずかしいので大目に見ていただければ。演出としては『予め一服盛っておきました』とか『ふふっ、おクスリが効いてきたみたいですね♡』とか言うつもりなので頑張って事前に仕込みます。メイドなので食事に混ぜたり……。ご安心ください、副作用のない範囲で盛りますので。あと、どちらかというと主に自分に使います。

複数の武器種を使い分けることから<ｱｰﾑｽﾞﾏｽﾀﾘｰ>ではなく<ｳｪﾎﾟﾝﾙｰﾗｰ>を採用。ｸﾘﾃｨｶﾙ率とか期待値1.5の差とかありますけど大目にみてくれると助かります。次レベルで<ｺﾝﾊﾞｯﾄﾏｽﾀﾘｰ>は視野に入れてます。あと<ｽﾋﾟｰﾄﾞｴｲﾄﾞ><ﾄﾗﾝｷﾗｲｻﾞｰ>など命中面はこの辺ですね。

……アームズマスタリーの種別は最後まで悩むところです。いまのところ盾は持たないつもりですが……。この辺はﾊﾟｰﾃｨﾊﾞﾗﾝｽ見ながら防御面は考えていきます。欲しい防具は«ﾋｭﾘﾝﾊﾞﾝﾀﾞﾅ»です。


・関係者メモ
セレネ……ローリエの雇用主。18才くらいの女の子。〈円卓の騎士〉の一人を父（血は繋がってないらしい）にもつ、郊外の町の領主代理。もともと父が治めていた土地だったが、その父が突如蒸発(失踪)したため、その代理を務めている。英才教育の副作用で性格はひん曲がり屈折しているが、根の部分は守護者として民を守る良き領主。
データ的にはﾅｲﾄ/ﾋｰﾗｰで〈水波斬〉を使う。メイドたちにはコードネームとして草木の名を与えて呼ぶことにしている(メイドの中には元暗殺者や前科者から王族貴族までいるが、一律メイドとして扱うようにするため）

アニス……ローリエの先輩。19歳くらいのメイド。セレネに仕えるメイドの一人で割と能天気なお人好し、炊事洗濯掃除がすっかり板についている。冒険者としてはﾒｲｼﾞ→ｿｰｻﾗｰ/ｸﾞﾗﾃﾞｨｴｰﾀｰ→ｲﾘｭｰｼﾞｮﾆｽﾄ→ｳｫｰﾘｱ/ﾄﾞﾗｸﾞｰﾝ。ｴﾙﾀﾞﾅｰﾝとの半血で、あどけない可愛らしさと凛々しさを併せもつ美人さん。だが男だ（エルーラン王族の血を引く男子。妾の子。存在しないはずの存在のため王子として認知されておらず、本人にもそんな自覚がまるでない。偽名に偽装を重ね、色々あってメイドとして落ち着いた。そんな正体はローリエは知らない）

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