容姿・経歴・その他メモ

ある小さな村で、平凡に暮らしていた少女。
父親はおらず、エルダナーンの血を示す少し尖った耳は時折からかいの対象にはなったが、穏やかで幸せな暮らしだった。

ある日、彼女が祖母と2人で買い物に出たときのことだった。
彼女の家は野盗に襲われた。
母は足を傷つけられ、満足に歩くことができなくなった。
そして、母が「父の形見」として大事にしていた、緑色の宝石があしらわれた首飾りを盗まれていた。

母は、怪我の痛みも構わず、首飾りを無くしたことを悲しんだ。
「あの人は、立派な冒険者だったの。私と会って、冒険者を辞め、この町で平和に暮らしていた。」
「でもね。あなたがまだ赤子だったときの話。この町は一度魔物に襲われたわ。
　その時、あの人は、自分の命を賭してみんなを守ってくれた」
「私はあの人を誇りに思うわ。だから……これだけは大切に守りたかったのに……」
嘆き悲しむ母親に、エレンメリアは決意した。母のために、父の遺品を取り戻さなければならない。

思えば、平凡な暮らしこそが奇妙だったのだ。
彼女の魔法の才能は明らかに「普通」の域を超えていた。
きっと、いつかはこうなる運命だったのだろう。

彼女は書物を読み漁り始めた。冒険では知識こそが命綱であると考えていた。
その知識は驚くほどすんなりと彼女の中に染み渡っていった。
すべては血に刻まれていたのだろうか。肉体へ魔力が流れるように、彼女の頭には知識が流れ始めた。


そして彼女は旅立った。彼女のよすがを取り戻すために。

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ヒューリン年齢14歳ぐらいの「ハーフエルフ」。通称は「メリア」。
『灰燼の魔術師』と呼ばれたエルダナーンの冒険者エレンアーシェの娘であり、彼が持つ鮮紅の瞳と魔法の才を色濃く受け継いでいる。とはいえ、発現した属性は父とは異なる風だったが（父は優れた火属性の使い手だった）。

祖母と母の教育がしっかりしており、基本的には常識人。
とはいえ小さな村で暮らしていたのでまだまだ世間には疎い。
知識に振り回され、実践が追いつかない頭でっかち。実年齢より精神は少し幼く感じられる。
魔力の才能と負けん気は人一倍。

（共鳴感情）
表：理性（理想）
裏：不安（情念）
ルーツ：愛（関係）

アライメントは秩序・善。困っている人を放っておくと罪悪感で落ち込むタイプ。

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