容姿・経歴・その他メモ

彼はとある重篤な病気に罹患している。それは記憶が継続せず、数日おきに記憶を失ってしまうというものだ。
妖精との混じりかつ何を教えてもすぐに忘れてしまう彼は煙たがられ、故郷からは追い出されてしまう。
全てを忘れるというならば、明日の自分は今の自分とは別人ではないのか？という疑問に囚われ、明日に怯え眠ることもできない日々を送っていた彼を救ったのはとある吟遊詩人だった。
「何度君が忘れても、僕が何度でも君の魂を震えさせよう」
彼は何回も、何十回も吟遊詩人の奏でる曲に魂を震わせ、幾度も涙を流した。
「前の自分もこの曲で震えたのなら、それは間違いなく同じ自分だ」と確信を持てるようになり、やがて次の自分に何を託せるかを考えるようになった。
彼は感動した出来事を紙切れに書き留め、その紙切れを抱いて眠った。これで記憶を失っても前の自分と同じ感動を共有できる。
さらに幸いなことに、吟遊詩人に憧れ必死に訓練を行った結果記憶を失っても身体が楽器の奏で方を覚えているようになった。忘れる度違うことをやらされていた故郷では決して気づくことのなかった成果だ。
吟遊詩人とは別れてしまったが、彼には受け継いだ楽器とつけてもらった"鉄の音のアウゴエイデス"という名前があった。そのことを忘れない限り彼は寂しくなんてない。

一人称:俺っち
二人称:アンタ
三人称:奴さん

流離の吟遊詩人。グランフェルデンにとどまっている間だけ吹花擘柳の一員として活動している。
感動したことがあると紙切れに書き留め、即興曲を作って奏でる。

セッション履歴

収支履歴