容姿・経歴・その他メモ

エルーラン王国で、ある赤枝の騎士の家に、ヒューリンの父とエルダナーンの母の末子として生まれる。幼少から父を尊敬し、物心つく頃には従者として従軍したこともある。しかし、ある日、尊敬していた父の秘密を知ってしまう。それは、公正かつ厳正であるべき赤枝の騎士の入団試験に、私利私欲に基づく大規模な不正が行われており、その実務関連の取りまとめ役をしていたのが父その人であるという事実であった。
誰に話しても信じてはもらえないだろうし、しかもこの事実を漏らしたら最後、赤枝の騎士団の名誉は地に墜ち、エルーラン王国自体の国防をも危うくさせるということに気づいた彼は、王都ログレスを出奔、エルダナーンである母の故郷である森に逃れ、剣を捨て魔術の道を歩むことに決めた。「知っている者がまだ生きている」ということを意識させることにより、いくらかでも不正を働くものの牽制になればと考えたのである。
しかし相手側の黒幕は卑劣にもその森にまで刺客を放ってきた。なんとか倒せたものの、ここにいつまでもいては罪もないエルダナーンの同胞たちの迷惑となると考えた彼は、森を離れ、冒険者として生きていくことに決めた。
しかし彼の中に流れる正義の血は、徹底的に悪と戦え、と彼を促す。そして今日も、世にはびこる悪を彼は焼くのだ。それが正義の実現につながると信じて。大丈夫かライガー。人間、そこまでマジメに考えすぎると身体を壊して病気になるぞ。少しは人情の機微というものをだな。清濁併せ吞むということを学んでくれ。お願いだああああ……。

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