幼げな顔に比べて高身長の体躯を持つ、成人したばかりの女エルフ。
　種族名に劣らず、冷徹な印象を与えがち。エルフの例に漏れず、普段は素っ気なく排他的。

　都市国家“白銀の槍”ダイケホーンの近くにある、通常エルフの集落出身。本来、スノウエルフはアルフレイム大陸北部を中心に暮らしているので、かなり珍しい存在。
　周りが通常エルフだったこともあり、幼い頃は自身を通常エルフと思っていた。そのため、友人たちに合わせて川泳ぎをしては溺れたことも何度もある（A-6-2）。
　“妖精神”アステリアを信仰していた集落だったため、自身もアステリアを信仰し妖精魔法を習得。特に水・氷属性の魔法を好んで使っており、通常エルフの様に水中で活動したいという思いが原動力……かもしれない(C-4-1)。

　集落にいたある時、蛮族に襲われていたグラスランナーを助ける。排他的なエルフと放浪癖のあるグラスランナー、本来なら出会いにもならずそこで終わりだった筈だが、一時の気まぐれでそのグラスランナーを『友人』として集落に招待する。

　数か月後、成人となって進路を決める際に、グラスランナーの友人――リタ・リアーナ・リッジウェイ――から冒険者の誘いを受ける。元々、冒険者でありキルヒアに仕える神官でもある父に憧れていたこともあって承諾し、山を下り“導きの港”ハーヴェス王国に向かう（C-5-3）（4-5）。