「こんな街だ、別に俺みたいなのは珍しくねえだろ。」

元孤児のセリアンスロープ。
物心ついた頃には既に一人で、幼少期は路地裏でゴミ漁り、スリ、カツアゲでその日暮らしを送っていた。
13歳のある時、通りかかった神官を狙ったところ返り討ちに遭い、そのまま彼の家――アーコット家に引き取られる。
その中で自身も神官として仕えるものの、不良気質が抜けないまま今に至る。

「神官にゃ向いてねえってか？ハッ、よく言われるよ」

喜怒哀楽、快不快がはっきりしていてかつ顔に出る。
また遠慮がなく、思ったことを躊躇いなく口に出すタイプ。
上記特徴に加え目つきや態度も悪いことから誤解を受けやすい。
一方で困っている人や助けを求める人を放っておけない面倒見の良い一面もある。

「クソみてぇな思いをする奴なんて、少ねぇ方がいいに決まってんだろうがよ」

血の繋がらない家族と弟妹たち。
特に弟妹達に関しては、引き取られた孤児であるその境遇を自分と重ねて見る部分もあり、できる限り不幸な目に遭わせたくないという思いが強い。

「あァ？ンだよ。俺が菓子作ってんのがそんなに変か？」

特技であり趣味のひとつ、お菓子作り。
元々は自分を怖がる弟妹達となんとかコミュニケーションを取る手段として始めたものだが、生来の凝り性と弟妹の希望に応えているうちに相当の技能を有するようになった。
この特技によって得た縁はギルド内外でそれなりにもあり、彼にとっての大事なコミュニケーション手段のひとつとなっている。

「……結局必要なのは“力”だ。御題目じゃ居場所は守れねェし傷も塞がりゃしねェ。」

元々が裏通りで暮らしていたこともあり、「力こそ全て」という当時のルールに縛られている部分がある。膨大な知識、大層な覚悟が単純な暴力に負ける様を嫌というほど見てきた。それらに打ち勝つにはより強大な力を持つ他ないと考えており、回復、支援を主とする自分の能力には少なくないコンプレックスがある。

菓子職人(パティシエ)　６

「うちのガキ共が喜ぶんだよ」

料理人置換え。調理、特にお菓子作りへの造詣が深い事を示す技能。
態度が不器用な分、完成したそれは雄弁に語り、彼の身を助けてくれる武器ともなった。
いつか５段のケーキを作りたいと思っているが、食べる方の人数が揃わないため保留中。

聖職者(クレリック)　４

「見様見真似だ。」

神殿勤めの長さを示す技能。
本人は猿真似と嘯くが、その所作は堂に入ったものであり
真摯に向き合ってきたことを想像するに難くない。

薬剤師(ドラッグメイカー)　３

「やるこた菓子作りと大して変わんねぇよ。」

薬学やその調合法を熟知している証。
糸織神の神殿には医療従事者も多く、場合によっては調薬の手伝いも行う。

無法者(アウトロー)　１

「……昔の話だよ。」

ギャング置換え。裏通りの作法に詳しい事を示す技能。
メティスはこの頃の話をしたがらない……というより、する価値のないものだと思っている。

神官(プリースト)　11

冒険者を始める切っ掛けとなった技能。
裏通りで生き、罪を重ね生きた自分が神の奇跡を使えるのならば、
それはきっと、他人の為にあるべきものだ。

森羅導師(ドルイド)　11

精霊の力を借りる魔法。
神聖魔法と合わせて支援を飛ばし、味方の戦闘態勢を盤石とする。
……一部攻撃魔法もあるのだが、これは結局最後まで上手に行使できなかった。

錬金術師(アルケミスト)　5

マテリアルカードを媒介とし、魔術を行使する技能。
上記技能では足りない相手への足止め、妨害として使用する。
冒険者を始めた理由が金稼ぎであるため、高価なカードを使用するたび
「なんだかなぁ……」という思いが抜けない。

魔術師(ソーサラー)　4　操霊術師(コンジャラー)・魔導士(ウィザード)　3

所謂「魔法使い」としての技能。
神官ではあるが繰霊術について魔法の一環と認識し、そこまでの嫌悪感はない。
実は鳥の使い魔(ファミリア)を製作しているのだが
たいてい好きに飛ばし、回収を忘れているため肝心な時にいつもいなかった。

妖精使い(フェアリーテイマー)　2

妖精を使役し、様々な属性の魔法を行使する技能。
砂漠の鷲に出入りするようになってから、友人の一人に感化され覚えた技能でもある。
……今のところは、その友人ほど無邪気に心通わせるほどには至っていない。

賢者(セージ)　9

様々な知識を修めている証。
文字を読めるようになったのは拾われてからであったので
本を読むことは世界が広がるに等しい事でもあった。
彼が分からないものをすっぱり「分からない」と言い切れるのは
裏打ちされた知識がある証左ともいえる。

斥候(スカウト)　3

隠密、諜報技術の技能を有している証。
多少の観察眼がある程度で、決して先遣に向いているわけではない。

野伏(レンジャー)　1

野外での様々な所作に詳しい証。
……といっても現状分かるのは薬草の簡単な取り扱いくらいである。
これも友人の一人に感化され覚えたものであり
目下勉強中の技能でもある。

・[獣の形質]
　キャラクター作成時に肉食獣、草食獣、雑食獣のいずれかを選択し、それに倣った生物の特徴を獲得します。ここでの選択は、決定後に変更することはできません。
　肉食獣の場合"体"の値が「＋３」され、草食獣の場合"技"の値が「＋３」され、雑食獣の場合"心"の値が「＋３」されます。
6レベル強化：適応力を強化し、１日に１回、補助動作または戦闘準備で、自身が継続的に受けている達成値「冒険者レベル＋１０」以下の効果１つを解除できるようになります。
11レベル強化：［獣の形質］の使用回数が１日に２回になります。
・[自然の囁き]
　自然環境にいる時、「足跡追跡判定」「異常感知判定」「聞き耳判定」「危険感知判定」に＋１のボーナス修正を得ます。