ゆとシートⅡ for AR2E - ゆと工公式鯖

アンブラ - ゆとシートⅡ for AR2E - ゆと工公式鯖

蝙蝠傘(ヴァムピーラ)アンブラ

プレイヤー:nao

自由登録 エリンディル大陸西方

これは「結末を告げる物語」です。

メインクラス
シーフ
サポートクラス
ガンスリンガー
称号クラス
種族
ヒューリン
年齢
22
性別

成長点

使用
120
残り
0
総計
120
キャラクター
レベル
5
HP
59
MP
55
フェイト
5
/使用上限: 2
能力
基本値
能力
ボーナス
クラス修正
メイン/サポート
スキル
能力値 スキル
判定
+ダイス数
筋力 12 4 4 4+2D
器用 9 3 1 1 5 5+2D
敏捷 12 4 1 5 5+2D
知力 8 2 2 2+2D
感知 20 6 1 1 8 6 14+2D
精神 12 4 1 5 5+2D
幸運 6 2 2 2+2D

ライフパス

出身地
エリンディル大陸西方
出自 特殊な境遇の生まれから、強くなるよう母に護人(ドルイド)の術を叩き込まれた。冒険者としてこの世界を生き抜く事を余儀なくされた。
冒険者
境遇 母の死後、一人で冒険者として生きた後に足を洗い、カフェバーを経営して生活していた。
天涯孤独
目的 唯一の家族であり母の仇でもある父が生きている事を知り、再び冒険者として歩みを始めた。
人捜し
装備品 重量 命中
修正
攻撃力 回避
修正
物理
防御力
魔法
防御力
行動
修正
移動
修正
射程 備考
右手 キャリバー 3 8 10m
魔導銃/片至近の対象に射撃攻撃可能。
左手
頭部 ハット 1 1
胴部 クロスアーマー 4 3
補助防具 バックラー 1 1 2 -1
装身具 ロストデビルズアイ 1 4
パッシブ。暗闇の影響を受けているものとして扱う。暗闇の影響下にあるとき行動値+4。(行動修正として計算済)
合計 武器 3/12 0 0 8 0 1 6 0 4 -1
防具 7/12
戦闘 命中
判定
【器用】
攻撃力 回避
判定
【敏捷】
物理
防御力
魔法
防御力
【精神】
行動値
【敏捷】
+【感知】
移動力
【筋力】+5
スキル
ダイス数修正
ダイス数修正
合計+ダイス数 5+2D 8+2D 6+2D 6 5 17 8

特殊な判定

スキル その他 合計+ダイス数
トラップ探知(【感知】) 14 +2D
トラップ解除(【器用】) 5 +2D
危険感知(【感知】) 14 +2D
エネミー識別(【知力】) 2 +2D
スキル その他 合計+ダイス数
アイテム鑑定(【知力】) 2 +2D
魔術判定(【知力】) 2 +2D
呪歌判定(【精神】) 5 +2D
錬金術判定(【器用】) 5 +2D

スキル

取得元 分類 名称 Lv タイミング 判定 対象 射程
コスト
使用条件
種族 ハーフブラッド 1 パッシブ
メイキング
《ナイトウォーカー》を修得し、幸運基本値-3。
他スキル ナイトウォーカー 1 パッシブ
メイキング
暗闇のペナルティを受けず、暗闇の影響下で攻撃ダメージ+1D。
シーフ バタフライダンス 1 パッシブ
回避判定+1D。
シーフ ピアシングストライク 2 DR直前 自動成功 自身 5
武器攻撃ダメージに+[SL]D。
ドルイド ドルイドマスター 5 パッシブ
感知判定に+[SL]+1。
ドルイド ムービングセット 1 ムーブアクション 自動成功 自身 3 シーン1回
戦闘移動を行い、ムーブアクションのスキルを1つ使用する。
ドルイド アキュートアーツ 1 パッシブ
攻撃に使用する能力値を感知に変更する。
ドルイド ハンターアーツ 1 パッシブ
「装備部位:片」のアイテムを1つだけ装備し、もう片方の手に装備をしていない時に有効。攻撃ダメージと物理防御力に+[SL×2]、魔法防御力+[SL]。
ドルイド スレイトドッジ 1 リアクション 回避判定 5 シナリオ3回
回避判定に使用する能力値を感知に変更する。
ガン
スリンガー
エクシードショット 1 マイナーアクション 自動成功 自身 魔導銃使用
武器攻撃ダメージに+[SL×10]し、使用した武器が使用不能になる。
ガン
スリンガー
テンポラリリペア 1 フリー 自動成功 効果参照 15 シーン1回
「種別:魔導銃」の使用不能または破壊を回復する。
ドルイド リフレクターショット 1 《スレイトドッジ》 自動成功 自身 6
《ハンターアーツ》の効果中に使用できる。《スレイトドッジ》の回避に成功したとき、攻撃者に攻撃が命中する。
ガン
スリンガー
キャリバー 1 アイテム
キャリバーを入手する。
一般 ウェポンチェンジ 1 ムーブアクション 自動成功 自身 4
右手及び左手の装備品を携帯品と入れ替える。
一般 マジカルハーブ 2 アイテム
ハイMPポーションを2つ入手する。
一般 アスレチック 1 パッシブ
登攀及び跳躍のための筋力判定+1D。
一般 トレーニング:筋力 1 パッシブ
筋力基本値+3。
一般 トレーニング:感知 1 パッシブ
感知基本値+3。

スキルLv合計[18/17+1] / 一般スキルLv合計[6]

携帯重量/携帯可能重量
17 / 19
所持金
90 G

携行品・所持品

武器
所持品名  総重量命中攻撃行動射程装備備考
高硬度ワイヤー4-2+6-1至近判定の直前。[登攀][跳躍]判定に+1。
夜闇の刃3±0+6±0至近暗闇の影響下でこの武器の攻撃ダメージ+2D。
収納
所持品名 総重量個数備考
バックパック+51
ベルトポーチ+21
小道具入れ1種別:道具の重量1のアイテムを5つまで重量0で携帯できる。
ポーション
所持品名 総重量個数備考その他
HPポーション 4 4 マイナー・メジャー。HPを[2D]点回復ポーションホルダーで総重量-2
MPポーション 1 1 マイナー・メジャー。MPを[2D]点回復ポーションホルダーで総重量-3
毒消し11マイナー・メジャー。使用者が受けている毒を回復する。

ハイMPポーション2

道具
所持品名 総重量個数備考
ロープ01in小道具入れ
火打ち石01in小道具入れ
ランタン01in小道具入れ
01in小道具入れ
野営道具21

所属ギルド
―――
ギルドマスター
―――

コネクション

なし

容姿・経歴・その他メモ

どこかにある寂れたバー"プルヴィア"。
雨音の中からドアが音を立てる。
コートを濡らした男が席に座り口を開く。
「なんでもいい、良い酒をくれ。」
バーテンダーは無言のまま、客をじっと見る。
その者の人生を見つめるように、月明かりのような色の目で。
「聞こえなかったか、なんでもいいから酒をくれ。」
バーテンダーは無言のまま、カクテルを作る。
自分の人生を見つめるように、慣れた手つきで。
グラスに氷を入れ、高い音が響く。
男は本を読み時間を影に溶かす。
バーテンダーは無言のまま、完成したドリンクを男に渡す。
「真っ黒なカクテルだな。まるでこの店みたいだ。」
男はそう言いカクテルを口にする。
数分間の沈黙の後、男はその口を開く。
"煌黒の冬"(ブラックルシアン)か、いいチョイスだな」
バーテンダーはその言葉を聞くと、少しの沈黙の後に言葉を紡ぐ。
「父はこの飲み物が好きでした。
ですから合うと思いまして。」
男は本を手に取り、質問を投げかける。
「俺はな、本を買うとまずは結末を読むんだ。なんでかわかるか?」
「...」
バーテンダーが数秒沈黙すると、答えを返す。
「私が知りたい事はありません。
その物語は、もう終わった話なのですから。」
男はその言葉を聞くとコインを机に置く。その中の1枚は穴の空いたコインだ。
「美味かったよ。だがもうこないだろうな。」
男は席を立ち、店から出ようとする。
だがバーテンダーが声を出す。
「...少し多いようですが。」
「...ツケを払っただけだ。だがまだ足りていないのもある。」
「あの野郎は...まだ生きてるぞ。」
「...そう、ですか。やはり...」
男は店から出て、夜の雨に姿を消した。
バーテンダーは独り呟く。
「結末はもう知っています。
ですが...私の物語は、始まったばかりのようですね。」

履歴

「もう終わった物語」1

かつて、「ソリス」という名の護人(ドルイド)がいた。
ヒューリンであるソリスは、魔導銃の改造技術を持ち合わせており、"霧の森"に自生するヤドリギを使用した独自の魔導銃を手にエリンディル中を旅していたという。
そして、彼には息子がいた。
その名は「ルケート」。彼は、幼い頃から父ソリスのようになりたいと思っていた。
だが、ソリスは息子を旅には連れて行かず、ハンマーヴィルにルケートを残し旅を続けた。彼は、危険な護人(ドルイド)の生き方に息子を巻き込みたくなかったのだ。
しかし、ルケートはいつか父の隣に立ち、銃を握り護人(ドルイド)となることを夢見ていた。
そして時が経ち、ルケートが24歳になった時。
バーで火酒を飲むルケートの隣に、一人のエルダナーンの女性が座った。彼女は護人(ドルイド)であり、「ベル」と名乗った。
ベルは少しの自己紹介の中で、自分がソリスの弟子であると言う。
そして、そのソリスが妖魔との戦いに敗れ、命を落とした事を告げる。

ルケートはショックを受けた。父親が死んだだけでなく、目の前にいるエルダナーンが自分が憧れた生き方を体現していたことに。ベルはソリスの死を伝えた後、その場を去ろうとしたが、ルケートはそれを引き留めた。
「俺を霧の森に連れて行ってくれ、父のように、護人(ドルイド)になりたい。」
ベルはその言葉を聞くと、ルケートの目をじっと見た。
ルケートの覚悟を確かめるように、月明かりのような色の目で。
数秒の沈黙の後、ベルは再び席についた。
「わかったわ。それならあなたの物語を聞かせて欲しい。まずは...そうね。あなたが飲んでいるお酒と同じ物を頼むことにする。」
二人は"煌黒の冬"(ブラックルシアン)を飲みながら、ソリスの事、自分の事、これからの事を語り合った。

「もう終わった物語」2

"霧の街"スピアルゾンについたルケートは、過酷な試練を含む正式な手順で護人(ドルイド)になった。亡き父ソリスの銃を手にし、ベルと共にエリンディル各地を旅しながら、数多くの妖魔や魔族を討ち取った。
熱い心を持ち死を恐れず、度胸を持って妖魔の群れに攻め入り、颯爽と戦場を駆けるルケート。
常に冷静で仲間を思いやり、分析と後方支援に特化したベル。
銃を携えた2人の護人(ドルイド)は完璧な相性であり、硬い絆で結ばれていた。
ある時。2人は任務を終えると、ルケートは"霧の森"に戻る前に、バーに寄りたいと言った。そこは、2人が出会った場所でもあった。
ルケートは"煌黒の冬"(ブラックルシアン)を頼むと、ベルも同じ物を頼んだ。
「昨日の事のように思い出せるわ。あなたとここで出会い、同じ飲み物を頼んだ。
...好きなの?」ベルはさりげなく聞く。
「あぁ、大好きだ。前に飲んだときはただ気まぐれで頼んだだけだが...好きになった。」ルケートは言う。
駆け引きに気付ていないと感じたベルはもどかしく思ったが、ルケートが続ける。
「君はどうだ。好きなのか?」
そういうルケートの目は真剣に感じた。
駆け引きにおいては、ルケートの方が一枚上手のようだった。
「...えぇ...大好きよ。私も。」ベルはそう言うと、2人は沈黙する。互いに、目を合わせることができない。
「酔ってきたな。夜風に当たるよ。君もどうだ?」ルケートがそう言い席を立つ。
「私も...一緒に行くわ。」
そうして2人が外に出ると、ルケートはプレゼントがあると言い、膝をつき、小さな箱を出し、それを開けてみせた。
それを見たベルは涙ぐみながら優しく笑い、指輪を受け取った。
こうして、ルケートとベルの絆は愛情へと昇華した。

「もう終わった物語」3

"ヌーベス"という噂がある。
ハンマーヴィルで活動する妖魔で、人の世に溶け込み夜になると姿を現すとされる。
この噂は無視できないものになり、"霧の街(スピアルゾン)"に討伐依頼が届くことになった。
ルケートとベルは依頼を受け、ハンマーヴィルへと向かう。
その調査の途中、ヌーベスが姿を現した。奇襲を受け、ベルは痛手を負う。
感覚がとても鋭いベルが感知できなかった相手となると、強大な力がある。
手負いとなったベルは逃げるようにルケートに言うが、ルケートは闇雲に攻撃を仕掛けた。
だがまるで実体がないかのように銃弾が体をすり抜け、ヌーベスは無傷だった。
ルケートは劣勢に立たされる。
ヌーベスはルケートに致命的な一撃を与えようと強力な魔法を使う。
ルケートはそれを避けることができず、歯を食いしばった。
その時、手負いのベルはルケートを庇ったのだ。
力なくベルが倒れると、ルケートは激昂し、銃を敵めがけ乱射する。だが、その弾は一発も当たることはなかった。
精神力を消耗したヌーベスは暗闇のような霧を魔法により展開し、ベルの亡骸ごとどこかに消えていった。
ルケートは、ただ夜空に向かって慟哭することしかできなかった。

「もう終わった物語」4

ベルが命を落としてから、7年の月日が経った。
ルケートは34歳になり、一人で護人(ドルイド)として任務を遂行していた。
煮えたぎる魔族への憎悪によってその目に光はない。
"ヌーベス"は、街にとっては未だ風の噂程度ではあるが、ルケートは執拗にヌーベスを追っていた。
ある日、ルケートはバーに行き、"煌黒の冬"(ブラックルシアン)を頼んだ。
そこから1席を開けて座っている男がルケートに話しかける。
"煌黒の冬"(ブラックルシアン)か、今のお前さんみたいに真っ黒なカクテルだな。
マスター、なんでもいいから俺にも酒をもう一杯くれ。」
バーテンダーが酒を用意している間に、男は続ける。
「俺はな、本を買うとまずは結末を読むんだ。なんでかわかるか?」
その質問に対し、ルケートは沈黙した。
「読み終わる前に死んじまうと困るだろ。」男は言う。
「...俺が知りたいのは、一つだけだ。
それ以外はどうだっていい。」とルケートが言う。
男はそれを聞いて溜息をつくと、写真を渡した。
「あんたの捜し物は、こいつが持っているはずだ。」
ルケートはそれを聞くと、店を出ようとする。
男はルケートに向かって、呟くように言う。
「あんたの事は調べてある。奥さんの事は残念だったが...復讐の為に銃を握るのはどうなんだ?」
「...よく調べているようだな。だが、お前には関係ないことだ。俺は...妖魔を、ヌーベスを殺す。」
そして、ルケートはその場を去った。

「知られざる物語」1

ベルは優秀な護人(ドルイド)だった。
優しさ、冷静さを兼ね備えた彼女は、
常に前線に立つ者の守護天使となり、
ただ戦士としてだけでなく、愛を知った。
ぼんやりとした意識の中、暗闇の霧に包まれたどこかでベルは目覚める。自分は死んだという自覚がある中で。
方向感覚が無くなるような闇が覆う。非常に鋭い感覚を持つベルは、ここが現実ではなく精神の中での出来事だと理解した。
音が聞こえ、微かな灯りが見える。
ベルは朦朧としながら、その灯りに誘われる。
その光が突如として消える。ベルは、得体の知れない恐怖を感じる。
「全てを失った者は、微かな光を見つけるとそれに導かれざるを得ない。それが失われることによる空間の冷たさ、絶えることの無い闇、究極の絶望...
それこそが"恐怖"なのだ。」
ベルはその時、邪神と謁見したのだ。
理性が完全になくなり、怯えて叫ぶことしかできなくなった。
そして、ベルの意識は闇へと落ちた。

「其を恐れ、崇めろ。其の祝福があらんことを。」ヌーベスは、亡骸となったベルに向かってそう言う。
次の瞬間、ベルの亡骸が立ち上がり、血に染まった月かのような目を見開く。
太陽の光を受け入れる事が出来なくなった彼女は、ヌーベスの言葉に従い、完全なる奴隷と化した。
ベルは、"恐怖"(トリアラク)に支配され、邪悪化したのだ。

「知られざる物語」2

激しい雨が降っている。
その雨は流れ出た血を洗い流し、
人の亡骸を夜闇に消す。
ヌーベスの命により、銃を手に取り人を殺したベル。
操り人形となった彼女は、亡骸を担ぎ、ヌーベスの元に戻ろうとする。
その時、閃光が夜闇を切り裂く。
遅れて大きな音がなる。雷だ。
その光を見たベルは、その場でうずくまる。
"恐怖"(トリアラク)に支配され、暗闇に堕ちたベルは、なんの奇跡か、再び目を開ける。
その空間は、雨が降っていた。
何も感じることの出来ない暗闇の中では、心地良さすら覚えるほどの雨音がベルを包む。
だがその体は雨に濡れてはいない。
見上げると、傘を差してこちらをじっと見つめるような、輪郭のぼやけた影のようなものがいた。
それからは、邪神のような悍ましさは感じない。
ベルは口を開く。
「あなたは...いったい誰?」
影は、その言葉を聞くと、傘を持っていない手でベルを指さす。
「あなたは...私?私なの?」
その影は、まるで鏡を見ているかのように感じる。しかし、影は首を横に振る。
その指が示しているのが、自分の腹部であることにベルは気付く。
「あなたは...まさか...」ベルは気付いた。
次の瞬間、雷が落ちる。
その光は強く、一瞬ではあるが暗闇の中から道を見付けるのには充分だった。
影は、ベルの影へと溶け込む。
雨が降り続ける中、ベルは立ちあがる。
「恐怖を乗り越える...道しるべ。
あなたは傘を差し、私を支えてくれる希望なのね。」ベルは自身の腹部をさすり、語りかけるように言う。
「影...あなたは光から生まれる"影"(アンブラ)。ここから、立ち去りましょう。」
そうして、意識を取り戻したベルは、
妖魔化した自分と、銃によって人を殺した自らの罪にショックを受ける。
だが、もう二度と彼女が恐怖に包まれることはない。
恐怖を乗り越える、希望を見出したのだから。
(ヌーベスから逃げる。そして、この子を護らければならない。それが私の護人(ドルイド)として出来る最後の行動なのね。)
そして雨の中、ベルは姿を消したのだった。

「知られざる物語」3

一度死に、日の光を拒むようになった体。
ベルは衰弱しながらも、雨の中を彷徨う。
体はとうに限界に達している。精神力だけでふらふらと歩いている状態だが、ついには倒れてしまう。

次に目覚めると、ベルは知らない天井を見ることになる。
男が一人、座ってこちらを見ている。
「...気がついたか。おっと、まだ安静にしておけよ。あんたはどうして生きているのか不思議なくらい衰弱してるんだ。」
「...あな...たが...助けて...くれた...?」
ベルは声を出すが、その声は枯れている。
「無理に喋るな。安静にしてろと言ってる。しかし、珍しい物を拾っちまったな。
子を身籠もったヴァンパイア...どう考えても普通じゃない。」
ベルは驚いた。確かに子を身籠もってはいるが、それに気付いたのはほんの少し前の事で、一見してわからないほどだ。この男はそれを一目で理解していた。
「俺は医術の心得がある。悪気はないがあんたの体を診させてもらった。あんたみたいなのは前例がないからな。」男は言う。
「...取引をしよう。お前、行き場を失っているんだろ。しばらく面倒を見てやる。腹の中のガキも含めてな。代価として、お前は知っている事を全部教えろ。"ヌーベス"の事を。」
その名前を聞き、ベルの表情は暗くなる。
だが、断る理由もない。ベルは頷いた。
「よし、取引成立だな。俺はヴェントという。情報屋だ。"ヌーベス"の噂を調査していたら、倒れているあんたを見付け、拾った。」

こうして、ヴェントに助けられたベルは、自分が体験したことをヴェントに話した。
かつて自分が護人(ドルイド)だったこと。ヌーベスを討伐する任務で命を落とした事。恐怖(トリアラク)に支配されていた事。生まれる前の自分の子...アンブラが自分を助けてくれた事を。
ヴェントはそれを聞いて、疑うことなくただ「そうか」とだけ言った。
そこから長期にわたり、暖かい食事を用意してくれるなど、ヴェントは世話をしてくれた。
「ヴェントさん。なぜあなたはここまでしてくれるの?」ある日、ベルは聞く。
「...俺にとって情報は金だ。あんたはそれを充分俺に提供してる。ただの取引だよ。」ヴェントは言う。
「でも、私がした話にここまでしてくれるほどの価値はないでしょう?」
「...あんたは、あんたの物語の結末を見届けるべきだ。俺がそう思っただけだ。でもそのガキ..."アンブラ"だっけか?
そいつが生まれて少ししたら出てって貰うぞ。家でタバコが吸えねぇのはもう勘弁だ。
お前さんは太陽と取引した連中とも違う。匿うのも大変だ。」
「...ごめんなさい。でも、ありがとう。」
そうして、ヴェントの助けもあり、ベルは無事にアンブラの顔を見ることができた。
その後、ヴェントに紹介された小規模な集落に訪れ、そこでアンブラを育てることになる。ただ気がかりなのは、夫ルケートの事だが、こうなっては再会は容易ではない。
自らが邪悪化した事を考えれば、それは護人(ドルイド)にとって敵なのだから。
それでもベルは、娘の為にも精一杯生きる道を選んだのだった。

レベルアップ履歴

CL 能力値上昇 クラスチェンジ
or フェイト増加
習得スキル
筋力 器用 敏捷 知力 感知 精神 幸運
1 +5 ヒューリン ハーフブラッド/ナイトウォーカー
シーフ バタフライダンス ピアシングストライク ピアシングストライク
ドルイド ドルイドマスター ドルイドマスター
2 アキュートアーツ ドルイドマスター ムービングセット
3 ハンターアーツ ドルイドマスター リフレクターショット
4 ガンスリンガー ドルイドマスター スレイトドッジ
5 キャリバー エクシードショット テンポラリリペア

セッション履歴

No. 日付 タイトル 成長点 上納 ゴールド GM 参加者
キャラクター作成 120 8,000
取得総計 120 0 8,000

収支履歴

作成時プリプレイ

夜闇の刃::-3800
ハット::-50
ロストデビルズアイ::-2400
バックラー::-150
高硬度ワイヤー::-1200
クロスアーマー::-50
バックパック::-30
小道具入れ::-20
ベルトポーチ::-15
冒険者セット::-10
HPポーション::-30*4
MPポーション::-50
毒消し::-10
傘::-5

チャットパレット