【魔工機学派アルトアイゼン】は、アルフレイム大陸の外で生み出され、継承されている流派です。このためアルフレイム大陸にその伝承者は居らず、未知の技術体系となっています。この流派の起源はテラスティア大陸であり、それがケルディオン大陸へと齎され、ごく少数の魔動機師が継承しています。
　魔工機学とは、魔動機術に魔工という失われた技法を融合した特殊技術です。魔工は、神器やアーティファクトの製作・研究と並行して生み出された技術であり、魔器と呼ばれるアイテムに特殊な呪印を刻み、魔力を注いで有効化することで強力な力を宿す技術です。これを魔動機術のガン、引いては弾丸に併合したものが魔工機学であり、その技術をたった一人で完成させたのが、流派の起源となった女性、アルトアイゼンでした。
　アルトアイゼンは特異なハイマンであったと知られています。ハイマンという種族には、デジャヴと呼ばれる、生前の記憶の一部を引き継ぐ能力を持った種族ですが、アルトアイゼンは自身が生み出された魔法文明時代から、現在に至るまで、常に前世の自分の記憶を継承し続けています。つまり、アルトアイゼンは一部とはいえ魔法文明から現在までの知識を蓄え続けており、それをもとにこの技術体系を生み出すに至りました。
　【魔工機学派アルトアイゼン】の継承者は、その技術の難解さから非常に稀少です。このため出会える機会が滅多になく、仮に出会えてもその技術を理解できるかは別問題という始末です。しかも学者気質の人物に傾倒しているため難儀な気性の者が多く、まともに継承できるか、させてもらえるかは、殆ど時の運と言えるレベルになるでしょう。

流派装備

　この流派には、魔工弾と呼ばれる特殊な弾丸の作成法が伝えられています。