解説

セペントリスのリザードの頭が倒されると、魔物は一瞬静寂に包まれる。だが、その静寂はすぐに不気味な蠢きへと変わる。残された蛇の頭たちは、まるで凶暴な飢えを満たそうとするかのように、リザードの頭に群がる。
それぞれの蛇の首が一斉にリザードの頭部を食い荒らし、鋭い牙で肉を引き裂き、骨を砕きながら、貪欲にそのエッセンスを吸収する。その様子は見る者におぞましさと嫌悪感を抱かせる。

蛇がリザードの力を取り込み終えると、その体は急激に変化を始める。鱗が毒々しい黒紫色に変わり、体の輪郭が膨れ上がる。蛇の首はさらに長く、太くなり、それぞれの首に小さな突起が生え、リザードの力を模した新たな形態へと進化する。

ヒュドラルカーンは、リザードの頭を失いながらも、その力を継承した蛇たちが主役となる進化形態。その巨大な胴体はさらに筋肉質になり、体躯はセペントリスの倍近い大きさに膨れ上がる。
鱗は毒液を分泌し、触れるだけで腐食性のダメージを与える。紫黒色の輝きが禍々しく、視界を乱すような幻惑的な光を放つ。
セペントリスの尾はさらに延長され、まるで蛇そのものが絡み合ったような形状に変化している。その尾には無数のトゲが生え、動きそのものが捕食的な意志を持つ。