容姿・経歴・その他メモ

■種族特徴■
「繁茂する生命」：睡眠を取らなくても、行動に支障がありません。生涯眠らなくても活動し続けられます。
1日の始まり（午前6時）になると、自動的にHPが最大値の2割（端数切り上げ）だけ回復し、MPは最大値まで回復します。
任意に眠ることは可能ですが、睡眠によるHP、MP回復効果は得られません。

■呪歌■
1：モラル<基礎楽素：高揚／追加楽素：高揚／巧奏値：13／抵抗：必中／属性：精神効果>「命中力判定＋1」(参照Ⅱ-218)

■冒険に出た理由■
2-2 探しているものがある（シャクヤクの種）

■容姿■(CV:)
ピンクブロンドの長い髪に、エメラルドグリーンの大きな瞳、そして髪を飾る大輪のボタンが目を引く長命種のメリア。
左目の目尻には泣きボクロがあり、彼女の儚げで陰のある魅力を際立たせている。
長命種のメリアはもともと感情の起伏に乏しく穏やかな性格が多いと言われるが、彼女も基本的にはそれに当てはまる。
大きく感情を動かすことは苦手で、とある事情から特に笑顔を周囲に見せる機会は少ない。
ただ彼女の大切な存在、シャクヤク（後述参照）に関してのことについては日頃の彼女では考えられないほどの感情の爆発を見せる。
また、表情の変化が薄いながらも、メリアの特徴でもある「己の感じていることや精神状態が花に反映される」という異能の存在によって、周囲には伝わりやすいといえる。
彼女の場合は、彼女の感情の変化で花の色が変わる。
平常時は薄紅(桃色)、高揚すると赤が増し、気分が塞ぎ込んだり悲しくなると白系の牡丹へ、さらに怒りを覚えると黒みがかかり、恋慕や発情などの性的な感情を抱いている場合は紫色に染まる。(色味については、日本ぼたん協会 ぼたん図誌参照)
服装は肌の露出の少ないロングドレスを好み、常時はボタンの花が刺繍された独特な作りのドレスの下にロングパンツを履いている（アオザイのようなイメージ）

■経歴■（元ネタClariS）
B-3-2 何かの大会で優勝したことがある
C-3-6 己に何らかの誓いを立てている
A-5-5 才能を絶賛されたことがある

本名：クララシュトナ＝ペオニア
とある都市で行われた歌唱力を競う大会で優勝したのをきっかけに、アイドルとしてデビューすることになった稀有な経歴を持つ。
その透き通るような歌声は人族ばかりか妖精をも魅了する“天上のソプラノ”と絶賛された。

アルフレイム大陸の“大舞台”と称されるマカジャハット王国で、一世を風靡したアイドルグループ<シャクヤク≒ボタン>のボタンの方。
<シャクヤク≒ボタン>とは、天真爛漫なシャクヤクとお嬢様然としたボタンの対照的な二人のメリアからなるツインボーカルユニットで、活動的なシャクヤクが半ば強引にボタンを連れ込む形で結成した。
瓜二つの容姿ながらも全く異なる性格の二人が奏でるハーモニーは多くの人を虜にし、デビューから常にトップシーンを席巻し続けた伝説のアイドルグループである。
アルフレイム大陸では、数年経った今なお熱狂的なファンが多い。
そんな<シャクヤク≒ボタン>だが、結成からわずか3年で突如その活動にピリオドを打つことになる。
人気絶頂の真っ只中であった。
グループ解散のきっかけは、メンバーの一人「シャクヤク」の寿命であり、それは避けられない必然であった。
短命種のメリアだった彼女は引退からほどなくして10年というあまりにも短い天寿を全うする。
寿命が尽きる直前に彼女は自分の種を親友であり、義姉妹でもあったボタンに残す。
ボタンは己の半身とも言える存在の欠如に悲嘆に暮れながらも、彼女の残した種を故郷の森へ戻り大切に育てることを決めた。
だが、その矢先にシャクヤクの残した種が何者かに盗まれてしまう。
その事実に気づいた時には時すでに遅く、犯人と思しき人物は国外へ逃亡した後であった。
追跡するための手がかりもほとんど残っておらず、奪還は絶望的な状況と言わざるを得なかった。
後に、これは<シャクヤク≒ボタン>の熱狂的なファンだったとある好事家が、盗賊ギルドに依頼をして盗ませた悪辣な犯行であったことが明かされた。

ボタンは自分の迂闊さを呪った。
盗んだ好事家を呪った。

―呪詛は彼女の心を蝕んだ。
そして、何より二人の絆の証とも言える大事な種が、今は別の誰かの手にあるという変えようのない事実が彼女の心をどこまでも深く闇に落としていった。

許せない。
許すわけにはいかない。

ひとしきり怨嗟と呪詛を吐き出した後、彼女は旅支度を始めた。
奪還のための旅である。
幸いにも自分には彼女と違い、神より与えられた永い時間がある。
この生を終える瞬間、先に旅立った彼女に胸を張って逢うことができるようにしなければならない。
そのために、己の手で取り戻さなければならないと強く感じた。
同時にそれは、己の残りの人生を全て捧げて行うのに相応しい“贖罪”だと思った。

かくして、周囲の制止を振り切り、彼女は王国の外へ足を踏み出した。

あの娘との絆の証を取り戻すまでは、決してこの旅を終えることはない。
―そう熱い想いと、枷にも似た誓約を胸に秘めて。

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