容姿・経歴・その他メモ

外見・肉体的特徴

外見

　メリア特有の美しい容姿。ドワーフのような子供めいた体躯に、白磁色の肌、目の醒めるようなウルトラマリンの瞳。艶のあるたっぷりした、いわゆる緑の黒髪。
　花は頭頂部に、瞳と同じ色の、美しいながらも生気の無い、不自然な透明感をもつ寄生植物めいたものが一輪咲いているのだが、彼女はこれを嫌って常に帽子で隠している。どうしても脱いだ状態で不特定多数の人前に出なければいけない場面があることが予想される場合事前に刈り落とすが、半日ほどで生えてくる上にその際猛烈な空腹感に襲われる。
　衣服は露出が少ないものを好んでいたが、現在は逆に露出が多いものを好む傾向にある（傾向であり、その日の気分や状況などで変わる）。配色は黒ずくめになりがちだが、他の色が嫌いというわけではない。

肉体的特徴

　アビスツリー、その中でも特異な花を咲かせる珍種のメリア。分類としては長命種。長命種としての成人をまだ迎えていないため未成熟な上に,露出の少ない服装を好むため目立たないが、胸や尻の脂肪はかなり素質がある部類。体毛は極めて薄く、ほぼ生えていない。アルボルの血が混じっているらしく、隔世遺伝として下腹部のあたりに1つ、擦れたような眼状紋がある。
　声は女性としてはやや低めで、外見や言動通りクールな印象。

口調・性格及び外見的な立ち居振る舞い

口調

全体的な口調：基本的にクール系、やや中性的で、若干平板。
一人称：（基本的に）「私」。
二人称：（基本的に）「あなた」、「君」、（特定の個人を呼び分ける必要がある場合）「○○さん」など。その他、場面に応じて使い分ける。
三人称：（基本的に）「○○さん」など、一般的かつTPOに応じたもの。

性格及び外見的な立ち居振る舞い

　基本的に冷静に振る舞おうとし、他者もまず警戒して距離を置こうとする傾向が強い。ただし本質的には激しやすい性格であるため、感情を抑える限度を超えるとかなりはっきりと態度に示す。成人前であることもあってやや子供っぽさも残しており、それ故かかなり意地っ張りであったり素直でなかったり、一旦信用した相手には若干甘えたりといった面もある。
　根本的な価値観としては（正常な良心を持ち合わせ、さらには性格としてはむしろ激情家ながらも）感情より理論や実益を重視するタイプであるが、やはり成熟しきっていない故の甘さが残っている他、かなり生き汚い（=自分自身の命の価値を重く見てしまう）面も持っている。ただし価値観そのものは先述の通りであるため、本当に冷徹さが必要な場面であれば一切の躊躇はせず、自分の命に関係ないことであれば感情とは別に冷静な判断を下せる傾向にある。

背景設定

経歴その1

　長命種メリアの操霊術師。能力傾向そのものはメリアの典型的なもの、器用さと俊敏さと筋力には欠けるが知性と精神力は高く、打たれ強いというものだが、彼女は未成年でありながら下手な大人より優秀な能力を持っている。
　どうやら操霊術を正式に習ったわけではないようだが……？

経歴その2

　出身はセブレイ森林共和国の一角、閉鎖的文化の残る一角。元々「アルボルの血を引いている」として差別されていた一家において、「歪んだ樹木」であるアビスツリーのメリアとして生誕した、忌み子である。悪いことに、生まれついて操霊術の資質を持っていたことから余計に恐れられ、危うく処刑されかかるも両親の嘆願によって殺されはしなかった。しかし、激しい冷遇を受けて育てられることとなる。

経歴その3

　そんな中でも、両親には愛されていた。ほとんど唯一許された娯楽としてひたすら書物を読み漁り、内職（差別されていた家故貧乏である。そんな事情を、聡明な彼女は理解していた）も兼ねて写し取り、時にはオリジナルの物語を記すこともあった。幸か不幸か両親たち共々恐れられていた故に、わざわざ近づいて攻撃してくる者もいなかった。
　客観的にはともかく、彼女自身にとっては幸せな日々だった。

経歴その4

　しかしある時、両親がいつまでも帰ってこなかった。家に残されていた食物を食い尽くした彼女は、生存本能に従って物心ついてから初めて外に出る。「外に出るときはお洒落をしなければならない」という知識に従い、「『大人になって、ここを出るとき』に渡す」と聞かされていた指輪を身に着けて。そして、生きる術を探すため他者と接触を行った。
　先ほど「攻撃はされなかった」と記したが、それはあくまで「彼女に意図的に近づいてまで」という意味である。彼女の方から近づいてきたのなら、自衛のために攻撃するのは当然の帰結であった。
　結果として、彼女もまた自衛のために操霊術の力を使ってしまう。初歩の初歩、空間に微細な電撃を発生させる簡単な魔法であったが、戦う力を持たぬ一般人を殺すには充分であった。

経歴その5

　「人を殺した」ことの意味を理解できないほど、彼女は無知ではなかった。十数年の蓄積は、「実体験」以外すべての知識を彼女に与えていた。
　「自分は裁かれねばならない」
　そう確信し、集落の指導者の許へ向かい全てを自白した。結果として、その場で殺されることはなかった。彼女に下されたのは追放刑。最低限の荷物を持つことだけは許されたが、要するに遠回しな死刑である。
　「自分を殺すのは危険な上にケガレがうつってしまうため、誰もやりたくなかったのだろう」
　と、今の彼女は推測している。ともかく、彼女は森の中に単独で放り込まれた。

経歴その6

　もちろん、彼女も無為に死にたいわけではなかった。襲い掛かってきた動物に向かって、魔法で抵抗を行った。しかし所詮は初歩の魔法しか使えず、ほんの一瞬、時間を稼いだだけであった。
　死を覚悟した彼女を救ったのは、自らの両親であった――尤も。両親にしては、あまりにも強すぎたのだが。そして何より、彼女にとっても未知の魔法――極めて高度な真語魔法――を使用していた。そんなことに気付く間もなく気を失った彼女は、気づくとハールーン魔術王国に放り出されていた。

経歴その7

　その後、身元不明の子供としてしばらく保護されたのち、己の力で生きていくために冒険者となる。本来の適齢期より早いために止められたが、それでも彼女の魔法の力と知識の深さを見せれば誰もが納得した。
　現在の彼女の根本的な行動原理は、彼女を助けた両親が最後に残した言葉。
　「お前はお前の人生を生きろ」
　ただ、それだけである。
　現在の二つ名「エウリディーチェ」は、上記の経歴故に「もう集落には戻らない・戻れない」という意味を込め、とある物語の登場人物の名前を名乗ったもの。それなりに有名な物語でもあり、知っている者も多い。

経歴その8

　ちなみに田舎であったため情報が出回らず、彼女自身も先述の経緯故情報を集めなかったために知らないが、彼女が住んでいた集落は彼女が追放されて間もなく壊滅している。

経歴その9・以下高レベル版のみに追加

　元々才能は高く、かなり早く（それこそ成人する前に）〈始まりの剣〉級まで昇りつめた。
　「力の出所は関係ない、使えるのなら使うだけ」と口では言いつつも、やはりアビスツリーのメリアであることがコンプレックスであった彼女。
　しかしそれに由来する才能故に沢山の人を救うことができ承認も得たことと、本物のアビスツリーを討伐することに成功したことにより、コンプレックスだった出自を誇りに変えることができたようだ。それを機に二つ名を変更し、服装も露出が多いものを好むようになっている。
　なお、帽子が馴染んでしまったことと、花の見た目が気に入っていないことにより、花を隠そうとする習慣は変わっていない。
　ちなみに変更後の二つ名の由来も、変更前と同じ系列の物語の登場人物である。「『別世界の管理と、四季の植物』を司る、架空の神性」であるとのこと。こちらも知っているものはそれなりに多い。

余談

名前の由来

　植物の名前「ベロニカ」と、ギリシャ神話の登場人物「オルフェウス」。
　なお「ベロニカ」については、作中にも由来が存在する。人の形を成す程度に育った彼女の花を見て、「アビスツリーのメリアかもしれない」と気づいた両親が、そうでなければよいという意味合いで同じような色の花の名前をあえてつけた、というものである。結果的には、両親の懸念の通りアビスツリーのメリアであったのだが。

食の傾向・好き嫌い

　マナーは極めて丁寧。幼少期の食生活故か粗食な傾向が強く、食べられればなんでも美味しく食べる一方高くても安くても違いがあまりわからない傾向にある。

性関係の傾向・好き嫌い

　性自認はセックス・ジェンダー共に女性。性的な話や恋の話にはそれなりに興味を示すが、羞恥心も強い。一方彼女自身の好みは曖昧で、恋愛や性的な行為をしてみたいという願望だけが独り歩きしている傾向がある。
　成人直前であるが、まだまったくの初心であるようだ。

履歴

ゴーレムのデータ：
https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=VXiZsL

キャラの元本データ：
https://yutorize.2-d.jp/ytsheet/sw2.5/?id=OK8UVN

セッション履歴

収支履歴