「敵対…ってーと、まぁ、ちと誤解を生むけど…」
「“七色のマナ”に居た頃、ライバルみたいなのがいたんよ…向こうは多分…あんまそうは思ってかっただろうけど。一回も勝てんかったし」
「…ま、今でもうちの目標はそいつらやね」

「んー…？あーいや、笑い話なんやけど…」
「…前一回ギアス掛けられた事あるんよね。うち」
「で、その内容ってのが…『廊下でコールドレインを使わない』っていう…」
「…いや、そんな顔せんで…うちはやっとらんのよ…やっとらんのやけど同教のアホが喧嘩売られてやらかして…遠巻きに見とったら巻き添えでギアスされて…」

「うち…実はこう見えて、実は結構いい所の娘なんよ。追い出されたけど」
「だからまー…旅を始めた頃は全部新鮮だったわ…」
「って事で、旅はいいぞ…」

「旅に出た理由…？」
「んー…あー…まぁ、ちょっと武者修行やね…」
「…同じ学科にうちと仲のいいフルシル神官が2人いたんやけど…そいつら二人なんか気がついたら休学して消えてて…」
「いやー…あの時はたまげたわ…」
「…まー、2人もどっかいったし。うちもいっちょ旅するかなー…って流派学びに行くついでに…って感じ」

「うち、あんまし物事に躓いた事ないんよね」
「大体の事はちょっとやればどーにかなったし…」
「だからまー…試験で負けた時はかなり悔しかったわ…」
「まぁ、おかげで神官としては一歩上に上がれたし…感謝してる…たた次は勝つ…」

「んー…まー…穢れ持ってる、ってのは案外大変なんよね。…まぁうちも半分他人事なんだけど」
「『嵐の後にしか咲かない花もある』…身勝手な話だけど…頑張って欲しーなって思う訳よ」

「うちさー…世の中って5割くらい金だと思うんだよねー…」
「金欠ってマジ辛いからさー…プライド捨てて金が貰えるなら…安いもんだよね…」

「うち…こう見えて…結構浪費家だったんだよ…」
「でもこーして旅してさ…分かった事があんだ…」
「“金は湯水じゃない”っぽいんだよねー…」
「だからまー…貯金は大事だべ…うん…」
「…今の貯金額…？-1000…」