【サモンフェアリー】を行使するときに宣言することができ、その行使一回に対して有効です。
　行使した【サモンフェアリー】の消費MPは本来の2倍に倍加します。その代わり、自身が行使した【サモンフェアリー】が実際に発動されるまでの時間を遅らせることができるようになります。
　行使してから3時間の間、延期状態は保持されます。保持している間に補助動作として「呼び出す」動作を行うと、遅らせていた【サモンフェアリー】が効果を発揮します。呼び出す妖精の種類は、最初に行使したときに決めておく必要があります。

　呼び出す動作を行う手番において、術者の移動方法は「制限移動」に制限されます。また、発声ができない状況では呼び出す動作を行うことはできません。
　この秘伝による延期効果は達成値0の「時間：3時間」の魔法として扱います(すなわち、継続する魔法を解除する効果によって解除されます)。3時間が過ぎると、魔法は効果を失います。

　秘伝の習得者は以下の魔法【水晶の弓】【水晶の矢】を使用することができるようになります。魔法はともにランク1の基本妖精魔法として扱います。

〆【水晶の弓】
　術者の手のひらに〈メイビアンボウ〉を作り出します。作り出した武器を他者に手渡すことはできず、落としたり手放した場合は弓は即座に消失します。術者が《武器習熟*/ボウ》《武器の達人》を習得して高いランクの〈ボウ〉を扱える場合、そのランクに対応する〈メイビアンボウ〉の上位武器も代わりに作り出すことができます。
　この魔法は「消費：MP3」であり、1時間の間持続します。

☆【水晶の矢】
　術者は〈水晶の矢〉を必要なだけ作り出すことができます。作り出す矢1本ごとに「1」点のMPを消費します。作り出された矢は自身の装備している〈矢筒〉のいずれかに自動で収納されます。
　作り出した〈水晶の矢〉は〈メイビアンボウ〉で攻撃を行う以外の用途で用いることはできず、朝6時にすべて消失します。
　

この戦闘特技は宣言にあたって以下の制限があります。
1.使用者が【サモン・フェアリー】によって闇属性を含む妖精を生み出しているときにのみ宣言できます。
2.使用者と呼び出した妖精とが同じエリア(基本戦闘)もしくは同じ座標(上級戦闘,熟練戦闘)にいなければ宣言できません。

　使用者が〈メイビアンボウ〉と〈水晶の矢〉を用いて遠隔攻撃を行うときに宣言し、その一回に有効です。その攻撃においては《影矢》と同様、使用者は〈水晶の矢〉を2本同時に使用します。

　《影矢》と同様の効果に加え、〈水晶の矢〉の効果によって追加で与えるダメージが「フェアリーテイマー技能レベル」ではなく、「対象のMP最大値-対象のMP現在値」点の、属性なしのダメージになります。