ウルシラ地方中心に調香師として貴族社会では知られた存在で、その優雅な立ち振る舞いや豊富な知識、柔和な受け答えから有力貴族にもファンが多かった。
ある時、エマールはスフバール鉄鎖公国の貴族、ヴェリテ伯爵家のサロンに招かれた。その際にヴェリテ伯（アリエールの父）が彼女の教養の高さに惚れ込み、ぜひ娘の家庭教師になってくれないかと依頼したのである。幼いアリエールにレディとしての振る舞いや話し方を教育するという、長期的に住み込みで働く依頼だったのだが、待遇も良いし、一から自分の手で一人の子供を教育するというのも面白いかも知れない、と興味半分で引き受けることにした。

そして時は流れ、魔神の侵攻によりヴェリテ伯爵家は没落する。長く仕えていたエマールも、さすがにもう潮時かしらとも思って家を離れる算段をしていたのだが、突然アリエールが冒険者になると言い出した。予想の付かない事をするこの子に付いていけば、まだまだ面白いことがあるかもしれない、と彼女の冒険の共をする事を決めた。

４歳から面倒を見ていたアリエールには、今まで共に時間を過ごした他の者達とは違う、特別な愛着が湧いている。長く生きてきたエマールだったが、こんな感情は初めてだった。この自分の感情がどうなっていくのか、ということもまた興味深いと感じているのであった。

アリエールと出会う前について

それなりに長く生きているようだが、本人は微笑むだけではぐらかす。
ある出来事から一度力を失ったらしい。アリエールとの冒険を通して徐々に本来の能力に近付いている。


一人称：私（わたくし）
二人称：貴方、貴女、〜様、〜さん
上品で艶のあるゆったりとした口調

称号

“暗きを照らすもの”
“ダークドワーフと顔見知り”
“オクスシルダの英雄”

二つ名

“優美な貴婦人(レディ・カトレア)”
“紅月の魔女”

アリエール

ブライト

ハイジア