聖印と神像

エオローの聖印は羽毛の翼を生やす竜の意匠が彫られたメダルです。
この竜は彼女が人族の少女で会った頃から苦楽を共にしてきた相棒と呼ぶべき幻獣であり、彼女を信仰する者は獣姫神の遣いと考えています。
神像は狩人の姿をしたレプラカーンの少女で、多くの場合は大型の動物や幻獣が寄り添うような形で作られます

神格と教義

エオローは魔動機文明時代、大破局以前のウルシラ地方で産まれた「エオロー・ブランクルーン」という名のレプラカーンの少女が神となったものです。
彼女は天涯孤独の身であり、その孤独を埋めるように彼女の側には全身を鱗ではなく羽毛で覆った雄竜が相棒として常に寄り添い続けていたと言われています。
やがてエオローはその竜との絆によりティエンスとは違う形の意思疎通方法を生み出し、
その技術を用いて獣を対話をもって心を通わせ、多くの獣達と人族の争いを和解へ導いたと言われています。
その獣たちに対する慈愛の心と、相棒である竜との深い信頼関係を見たダリオンによって神の座へと上げられました。

エオローは幻獣や動物、そして友愛を司る神とされており、いたずらに命を奪うことを悪とし、
たとえ人を襲う危険な獣であってもまずは対話による和解を求めようとします。
対話も出来ぬほど獰猛な獣には容赦なく狩猟を行いますが、それでも奪った命は決して無駄にすることなく、最大の敬意を払います。


エオローは主にウルシラ地方で信仰されており、珍しいことにレプラカーンの信者が多くいます。
また獣達との信頼関係を築いたことから主に動物や幻獣の騎獣を扱うライダー、
時に獣の命を奪い、その命に敬意を払うことから狩人からも信仰されています。

格言

「時に彼らに寄り添い、対立し、背中を合わせよ。獣は我らの脅威であると同時に、よき隣人である。」

「汝が命を奪った獣には最大の敬意を。自然の摂理を忘れるなかれ」

「命を奪う前に彼らに語り掛けよ。獣は他者を傷つけた者ほど和解を求めている。」