容姿・経歴・その他メモ

経歴
・身体に傷痕がある
・物心がついた時には独りだった
・絶対に知られたくない秘密がある
‣他に生き方が無くて


金髪紫瞳のシスター
幼い頃、捨てられたのか、はたまたそれ以外の理由か…気づいた時から一人だった。
生きる為に何でもやった。
一時は目は濁り野犬のような瞳をしていた。
そんな時、とある教会のゴミを漁っていた彼女はある声を聴く…
「愛と信頼によって結ばれた約束は決して破ってはいけない。
　今はまだこの言葉がわからぬだろう。この生活を変えるつもりがあるならこの教会の門を叩きなさい」
その声が止んだ時、一つの聖印を手に握っていた。

それから数年後、とある教会で祈りを捧げる少女の姿があった。
昔の姿を知る者には一見今の彼女を見て彼女と分からないだろう。
しかし彼女のその瞳は闇を深く深く落とし込んだ笑顔で問う
「ねぇ、愛ってなぁに？」


～とある司祭の手記より～
私は悩んでいる。
ティダン神は穢れを許さない。
しかし彼女は穢れを持ちながらも主の声を聞いたと言う。
これまでの慣習や彼の根幹になる神の教えを神自身が否定したともいえる。
おぉ神よ私はどうすればよろしいのか？！
悩んだ末、私は彼女を神のご意思と考え養子として受け入れる事にした。
これも神のお導きだろうが、もし我らが主に厄災をもたらす存在であるならば私がなんとかしなくてはならないだろう...

～とあるティダン神官シスター達の噂～
「ねぇねぇ知ってる？」
「知ってる知ってる、あの子の事でしょ？」
「親も知らない汚い子」
「何を考えてるのかわからない不気味な子」
「なんで神父様はあんな不気味な子を養子にしたの？」
「何か弱みでも握られてる？」
「まさかそんな、あの神父様が弱みなんてあるわけない」
「でもでもやっぱり不気味なあの子、どう扱っていいかわかんない」
「じゃああんな子無視が一番」
「そうね、腫物には触らないのがいいわよね」
「あんな不気味な子、ティダン様の元に行ける魂を持つ子なわけないもんね」
教会の廊下にひそひそ蠢く幼い悪意はじわりじわりとその教会に染み込んでいく...
真水に落としたインクのように、すぐには分からないが徐々に徐々に染まっていく...

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