聖印と神像

ヨムティロテの聖印は渦の中央に、花のようなヒュドラのような何かが描かれたメダルを用います。

神像は冷酷な笑みを浮かべるガッシリとした体格の若い男性です。
髪は長く後ろに流しており、袖が妙に太い他では見ない不思議な衣装を纏っています。
その瞳は蛇のような瞳孔で、薄っすらと唇の間から覗く牙は大変鋭い為、神となる前は蛮族だったのではと囁かれています。

神格と教義

ヨムティロテは大神ではあるものの、信者の数はそう多く有りません。
どういうわけか、その信仰は辺境の地域や未開の部落に集中しており、都市部では滅多に信者を見かけることは無いでしょう。

ヨムティロテは各地で逸話が語られているために多様な神話が綴られていますが、その地域にも始まりの剣の存在が知られていたとしても、どの剣に連なる神格なのかは全く記述が無いのです。
また、ヨムティロテの神官がセイクリッド系、ヴァイス系両方の神聖魔法を使うことから、ラーリスと出自を同じくする異界の神なのでは？とも言われていますが、詳細は未だ不明です。

教義としては、自然への感謝と畏敬、誠実さを説いています。
またこれらを破った者には厳しい罰を与えるべきとしています。
仮にこの神を欺いたり、この神が信仰されている地域で不必要に、過剰に動物を殺そうものなら、酷い罰が下ることでしょう。

そして、その罰は往々にして連帯責任とばかりに、周囲の人々にも襲いかかります。

格言

「人は二足で歩く獣に過ぎぬ。」

「正流外れる事なかれ。邪流は排斥されて然るべし。」

「水は全てを生かし、全てを殺す。命のなんと脆いこと。」

備考

特にプリースト技能を剥奪されやすい神格です。
自然に対して冒涜的な行いを繰り返す場合、プリースト技能を失われる可能性は高いと考えるべきでしょう。