ゆとシートⅡ(ゆと工公式)/SW2.5

“反逆の英雄”ボルファール

(第二の剣/大神)
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聖印と神像

 炎に燃える鎌と、城を破壊するための破城槌を組み合わせた聖印を持ちます。また、聖印ではありませんが、炎も敵を焼き尽くすための力の象徴として神聖視されています。
 神像は全身鎧を着た巨躯の戦士であり、また騎獣として大狼を従え、騎乗した姿の神像も多く存在します。

神格と教義

○概要
 ボルファールは大破局期にとある地方で活躍した英雄である人間が死後、ダルクレム、またはラーリスの手によって引き上げられたと言われる神格です。
 「正義ある闘争」「圧政・権力の打倒/破壊」「下剋上」「逆境・逆転」を司り、貧民や博徒やならずもの、そして妖魔などの蛮族によって信仰されています。

○成り立ち
 大破局期、生前のボルファールが住んでいた地域、オーカンの領主は苛烈な徴収・徴兵を行い、保身に走り蛮族への満足な対抗を行わないなどの悪政を繰り広げました。
 そんなとき、貧しい農民に過ぎなかった彼は"苛烈なる神"の啓示を受け、圧政を破壊するためにその腕を振るうことが自らの使命であると自覚します。
 彼は決して清らかな性格ではなく、時には卑怯な策謀を駆使し、蛮族の攻勢すら利用しました。やがて、勝利を収めていく彼の力に希望を見出した追従者が多く現れ、領主の打倒から国家の転覆、すなわち革命にまで事態は拡大します
 しかし、彼は戦術に優れ高い知略を持った反面慈愛に欠け、人々を救うことより「自らを縛るもの」を破壊することのみを重要視したため、信仰だけでなく恐怖をも集めはじめます。
 その剛腕で国家転覆まで成し遂げ、瓦礫となった王城の上に立った彼は蛮族の侵攻を見事に防ぎ、大破局の終了まで彼の実質的な治世が続きました。
 大破局が終わった後、彼は自らの使命のため、破壊すべきさらなる「鎖」を求めました。しかし、今や自らが政治権力の頂点にあることに気づいた彼は、自ら天上へと登っていったのです。

 彼が天上に登って何年もしない内に残された追従者たちが新たな体制を築き、圧制者となっていることに気づいたボルファールは、貧民の中から聖徒を生み出し、その体制を破壊させます。その地、現在のオーカン大平野一帯は統治者を持たない「永闘の地」と呼ばれています。

○信徒
 ボルファールの信徒はその信仰の性格から体制による十分な保護を受けられないことが常であり、また反骨・独立心が強い傾向にあります。そのため信徒は大陸全域に散らばり、物乞い達の集団やまた遺跡ギルドなどにおいて信徒同士の緩やかな繋がりを持つに留まります。また、その教条や信仰の様式も確かに確立されてはいません。
 ボルファールは理不尽や苦境にあるもの、死の危険に直面したものに積極的に啓示を授けます。
 また、ボルファール自身が「破壊以上の目的を持たなかった」と(軽蔑的に)みなされることから、先を見据えた思考がなく、人族から収奪することで生きる妖魔たちの間でも信仰されはじめています。

格言

「新たな作物を作りたいなら、古い麦は刈らねばならない。」

「自らの使命に忠実であれ。天が人を律してくださるだろう。」

「座して朽ちるよりむしろ、立ち上がって死ぬほうがよい。」

魔剣

 ボルファールの昇神時、彼の用いていた鎌は魔剣となりました。その鎌、ボルファールの大鎌はオーカンのどこかにある迷宮に隠されていますが、ボルファールの魂を継いだものが現れた場合、その元に現れるとも伝えられています。

導き

 逸話に残るとおり、魔動機文明末期~大破局期に生きた人物であり、神としての歴史はかなり浅い部類に入ります。しかし、古代神であるダルクレム・ラーリスのいずれかによって直接導かれて神になったと目されているため、分類としては大神に類されます。また、神殿は表向き確立していないものの、信徒の規模としても[不詳]地方全域に信徒が広がっているため、他の大神と遜色はないと考えられています。

神々との関係

ダルクレム

 ボルファール自身が啓示を受けたとされる神の一柱です。「闘争を至上とする」「正面から敵を叩き潰すことを好むが、卑怯な手段もいとわない」といった闘いにおける性格が似通っていることから、父神だとみなされています。
 ただし、彼自身は王政打倒の途上で、どんな神の啓示を受けたのかを語ることはなく、後世の推測にすぎません。
 これは、大破局の中で人族のために戦っているにも関わらず、第二の剣に連なる神から力を得ていることをボルファールが恥じたためと言われています。

ラーリス

 ダルクレムを父神とする説に異を唱えるものは、ラーリスこそがボルファールを導いたと主張しています。神像に残る彼の姿は魔神が用いる鎧に似ていることや、大破局に立ち向かう志を持つものをダルクレムが支援するはずがない、といった根拠を主張しています。また、彼の愛狼はアザービーストのような魔神であったという主張もあります。
 「天が人を律してくださるだろう」という聖句からも「人である限り、誰も誰かの上に立つべきではない」という思想を持っていたことは確実であり、やりたいことをやるというラーリスの性格とも合致しています。

グレンダ

 同じ炎を象徴とする、似て非なる神です。炎を生活の中心におくドワーフ達がグレンダールでなくボルファールの啓示を受けてしまうことがあり、しばしばグレンダール神殿がその対処を行っています。
 ただ、ボルファールの信徒は必ずしも人族の社会全体を害する意図があるわけではないため、列せられる剣は違えども、人族を守護する志を同じくする仲間として迎え入れるべきという動きがあります。
 その裏には、人族の信徒を増やし、蛮族の信徒を排除して人族に敵対的な神へと近づくことを防ぐべきだ、という意図がありますが、苛烈な炎を心に秘めるボルファール信者たちの扱いには困っている様子です。

特殊神聖魔法

2
【ボイリング・ボディ】
消費
MP3
対象
1体
射程/
形状
接触2(30m)/
起点指定
時間
1分(6ラウンド)
抵抗
任意
概要
直接攻撃でダメージを受けると「2」点の反射ダメージを与える体になる
効果

 燃えるように熱いマグマのような幻影をまといます。

 対象は効果時間中、近接攻撃や「射程:接触」、その他の直接触れているとみなすことのできる能力の対象となった際、その能力の発生源であるキャラクター(部位)に「2」点の炎かつ土属性の魔法ダメージを与えることができるようになります。ダメージを与えないという選択も可能です。

4
【オブシディアン・ウェポン】
消費
MP4
対象
1体
射程/
形状
2(30m)/
起点指定
時間
1分(6ラウンド)
抵抗
短縮
属性
土かつ衝撃
概要
攻撃を土かつ断空属性にし、物理ダメージ+1、C値-2。代わりに回避力-2
効果

 武器を魔法で作り出した黒曜石によって覆います。

 対象の回避力が2点減少します。
 加えて、続く1分(6ラウンド)の間、対象は近接攻撃、射撃攻撃を行うとき、その攻撃の武器を土かつ断空属性の魔法の武器として扱います。
 また、その武器を用いて近接・遠隔攻撃で物理ダメージを与える場合、そのダメージが1点上昇し、そのC値が2点減少します(クリティカルしやすくなります)。固定値のキャラクターの場合、ダメージを+3します。

7
【バタリング・ラム】
消費
MP10
対象
1エリア(半径6m)/
すべて
射程/
形状
1(10m)/
起点指定
時間
一瞬/
30秒(3ラウンド)
抵抗
必中
属性
土かつ衝撃
概要
「魔力」点の衝撃属性ダメージ、命中力と特殊能力の達成値-2
効果

 破城槌を召喚し、断続的に衝撃を与え続けます。

 この魔法の対象決定時、術者は【ボイリング・ボディ】の効果を受けているキャラクターすべてを除外することを選択できます。
 対象は自身の手番終了ごと、「魔力」点の衝撃属性の魔法ダメージを受け、また、30秒(3ラウンド)の間命中力と、特殊能力の達成値が「2」点減少します。ただし、特殊能力のうち、「魔法」「呪歌・終律」など冒険者の技能に準ずる特殊能力の達成値は減少しません。
 また、対象は上記のダメージを受けた直後ごとに、この魔法の達成値を目標値とする精神抵抗力判定を行うことができ、成功するとこの魔法の効果は終了します。

10
【モルテン・サイス】
消費
MP8
対象
任意の地点
射程/
形状
1(10m)/
起点指定
時間
1分(6ラウンド)
抵抗
なし
概要
対象に1ラウンドに1回、炎かつ衝撃属性のダメージを与える鎌を作る
効果

 射程内の任意の地点、またはキャラクター1体の何も持っていない両手に、炎かつ衝撃属性の魔法ダメージを与える鎌を作り出します。
 任意の地点に作り出した場合、術者の手番に一度、補助動作でこの鎌による攻撃を行うことができます。この場合、鎌の座標はフェローの処理と同様に扱い、攻撃は鎌から見て「射程:接触」となる、「対象:1体」「抵抗:消滅」で「威力40+魔力」点のダメージを与える「C値11」の神聖魔法として扱います。

威力23456789101112C値
40*45679101111121311

 キャラクターの手の中に作り出した場合、Sランクでカテゴリ〈アックス〉の、炎かつ衝撃属性の魔法ダメージを与える魔法の武器として扱います。武器のデータは以下のようになります。

用法必筋命中威力C値追加D
2H1+14011+1

 この魔法によって、同時に2つ以上の鎌を作り出すことはできず、もし別の鎌を作り出したなら元々あった鎌は消滅します。

13
【ランズ・オブ・オーカン】
消費
MP24
対象
全エリア(半径30m)/
空間
射程/
形状
術者/
時間
3分(18ラウンド)
抵抗
なし
概要
混戦を作り出し、空間内で発生する炎・土・衝撃属性のダメージ+8
効果

 効果範囲内にいるキャラクターすべては《影走り》を習得しているものとして扱います。また、《ターゲッティング》を習得していても、5mより遠い距離のキャラクターには誤射が発生するようになってしまいます。
 また、効果範囲内で炎・土・衝撃属性のダメージが発生した場合、その点数が「8」点上昇します。

 この魔法の効果範囲内を起点として【シェルショック】が行使された場合、その【シェルショック】の術者は、この魔法の範囲内のすべてのキャラクターを対象とすることができます。

製作者:はやみねさくたろう