聖印と神像

　つるはしをかたどったものを聖印としています。神像は、つるはしを掲げている雄々しい男性のドワーフがの姿で作られることが多いですが、神像の姿勢についてはかなりのバリエーションがあるようです。

神格と教義

　時は魔動機文明時代、空に目をつけた人族は、ついにラクシアという世界の端とも言える場所へたどり着きました。そこは蛮族の手の届かない範囲。豊富な資源が人族にさらなる繁栄をもたらす――そんな夢を見ていた時期があったのです。その場所は、あまりにも危険すぎました。アルフレイム大陸では見られない魔物の数々は、宇宙開発に携わっていた多くの人族の心を折り、多大な犠牲を払わせたのです。しかし、とある男だけは違いました。“ドワーフの中のドワーフ”カールは、相棒のつるはしと共に数多の死線をくぐりぬけたのです。多くの人族が宇宙開発から撤退する中、カールの雄姿に感化されて宇宙に残った者たちは、日々脅威と戦いながら、資源を回収し、豊かさを求めて貪欲に穴を掘り続けます。
　そうしていつしかカールは神として崇められるようになり、それから幾世代かが経過しました。300年ほど前にアルフレイム大陸との通信も航路も経たれてしまいましたが、そんなことは些事です。目の前にある鉱石を集め、活用し、偉大なるカールのために今日もドワーフたちは穴を掘ります。

格言

「さあ掘り進めよ、土を、鉱石を、そして希望を！」

「やったぜ！カールも誇りに思うだろう！」

「カールのために！」