聖印と神像

女神セフィーリアを信仰する神官の持つ聖印は槍杖のような形状をしている。これは女神セフィーリアが持っていた魔槍杖を元にしていると言われている。
神像の見た目はヴェールを冠り魔槍杖を持った女性である。

神格と教義

サーラリア大陸で最も信仰される女神。戦いと豊穣、そして慈悲の女神であり、600年前の大陸戦争を終結に導いた筆頭であるとされている。女神セフィーリアに纏わる御伽噺や祭事は大陸の各所で執り行われており、帝都ニフェリアで年に一回催される大陸戦争集結祭の祭神でもある。ミスティア王家は女神セフィーリアの血を分けられた神人の一族であるとされている。これをヘルツェ帝国、連合女王国、ステルトス連邦、クーリア公国、ミスティア王国、そして調停蛮族領までもが認めている。

女神セフィーリアを信仰する神殿の教義は『静謐』である。
穏やかに心荒立たない調和こそが最も大切なものだと信じている。
その為祭り等への忌避感は無い。これは人々が穏やかで静謐な心を維持する為には娯楽は必要だと解釈されているためである。ただし麻薬などには強い忌避感を持つ。

格言

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備考

気が遠くなるような昔、そこには女神様がおりました。
女神様は慈悲深く、優しい心の持ち主でした。
女神様はその力を用い、傷ついた人々を助け、襲い来る蛮族を追い払い、皆を守りました。

ですがそんな平和は長くは続きませんでした。
恐るべき魔王、【月ノ魔物】が無数の魔神を引き連れたのです。
普段仲の良くなかった国や種族同士も手を取り合い、魔神達に立ち向かいましたが、魔神の力は強大で瞬く間にいくつもの国が滅ぼされます。
人族の騎士達も弱くはありませんでした。いつもであれば一騎当千の兵揃い。それでも魔神たちには敵いませんでした。

それ理由は魔神たちが恐るべき生命力を持っていたからです。
首を落としても立ち上がり、足がなくなれば這って人々を殺していきました。

絶望が満ちる中、皆が頼ったのは心優しい女神様です。
女神様の力で魔神を祓えば、不死の呪いは消え、魔神を倒すことができました。

月ノ魔物が最後の人族の街に現れた時、女神様は皆を守るために月ノ魔物と戦うことを心に決めます。
そして激しい戦いが幕をあけました。

月ノ魔物が無数の触肢で地面を抉り、生命を殺す霧を放ちます。
女神様は街を守るため、破魔の結界を張っているため、自由には動けません。
地形が変わり、天候が荒れ、それはまさに神々の戦いでした。

そして気が遠くなるような時間の後、立っていたのは女神様でした。
女神様は月ノ魔物を打ち破り、皆を守ったのです。
月ノ魔物の力を失った魔神達は次々に騎士たちによって倒されていきました。
ですが月ノ魔物との戦いによって深く傷ついた女神様は、その後お隠れになり、その力だけを皆に与えたのでした。