経歴

(6-5-1)物心がついた時には独りだった。
(3-2-2)同じ夢を何度も見ている。
(1-3-2)一定期間の記憶がない。

冒険に出た理由

(2-5)失われた場所を取り戻す。

生い立ち

私には、昔の記憶はない。
記憶がはっきりとするようになってから、私は独りになっていた。
村の住人からは腫れ物に触るように扱われ、とても居づらい世界が目の前を覆い尽くしていた。
ただ、ありもしない記憶のはずなのに、眠るといつも同じ夢を見る。
温かい空気に囲まれた、質素ながらも幸せな家庭が目の前に現れている。
だけど、何故か親らしき人の顔は識別できないんだ、何故か顔にモヤが掛かっているように頭が勝手に認識する。
顔も知らない相手だけど、夢の中が私のもう一つの現実だ。
その幸せの光景を見るためだけに、私は今日も独りで生きていく。
私にも仲間ができたら、こんな感情を捨てれるのだろうか。
夢の中の私の場所は、現実には失われている。
その私の居るべき場所を取り戻すため、私はうつむかずに前を見続けていくんだ。

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