容姿・経歴・その他メモ

蒼い服、腰に赤いリボンを見に付けている。友好的な性格。蛮族や盗賊は嫌い。神は信じない。

経歴
・伴侶がいた
・物心ついた時には一人だった
・規律に厳しい環境で育った

冒険に出た理由
・名声を得るため


物心ついた時、すでに私は一人だった。なぜだろう。その時はよくわからなかった。
私に近寄ってくるものは一人もいなかった。私を見る周りあの目が忘れられない。
ゴミから衣服や食べ物を漁る日々。
ある日、裏路地で雨を凌いでいると、一人の老人と出会った。
私は喋れなかった。言葉を知らないから。
老人が口を紡ぐ。「ナイトメアか。」と。
意味は分からないが、私はその音に身を震わせる。
その音と共にあの視線が向けられるから。
老人は私に...手を伸ばしてきた。
「うちに来なさい。と。」言葉を添えて。
伸ばした手は頬に優しく触れて。
その瞳は、周りの人とは違っていた。
「言葉は分かるかい？」そんな問いかけに私はただ、添えられる手をおどおどと眺めていた。
「そうか。分からないか。ここに居ても仕方がない。」
そういうと老人は私に布の帽子を、雨に濡れないようローブを着せると背中に背負った。
....暖かった。なぜか込み上げる感情に任せて、私はただ、泣いていたのだった。

拾ってくれた老人は厳しくも優しく、私を育ててくれた。規律に厳しい環境だった。
だけど、おかげであの目の意味、浴びせられた言葉、環境などを理解することができた。
おそらく、母親を傷付け、生まれ落ちた結果、捨てられたのだろうと。
...私は望まれて生まれてきたのか。望まれずに生まれてきたのか..。どちらなのだろう？

ある日。老人が一人の少年を連れてきた。
孫だという。その孫もまた、冷たい目で私を見ることはなかった。
いくらか過ごしてみれば、優しく私に接してくれて、気も合う存在だった。
老人からはゆくゆくは２人で暮らしなさいと。そんなことを言われる。
寿命の差はあれど、構わなかった。一緒に過ごしたいとも思った。
...けれど。私が買い物から帰宅した時。
...壊れていた。
...焼けていた。
...血が広がっていた。

蛮族か、盗賊の仕業なのだという。
老人も、共に過ごしたいと思った少年も。全て失った。

なんとか食いつなぎ、町の酒場で働いているときにこんな話を耳にした。
「十三年前にナイトメアの子供を捨てたやつがいる」と。
....。少し話を聞いてみれば、私を捨てた親はそこそこの地位らしい。

ナイトメアは本来、力のある種族だ。
私には魔法の適正がいくらかあるらしかった。

...親に近づくためには名声が要る。
...蛮族を葬るには力が要る。
強さと名声を。手っ取り早い方法がある。
...冒険者になればいいのだ。

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