聖印と神像

　ミグオスの聖印は、炎のように揺らめく鎖です。
　神像は全身から歪な角を生やした醜い人型ですが、古い神像はその角が後から付けられた痕跡が存在し、その顔も壮麗な青年です。　

神格と教義

　ミグオスは魔動機文明時代初期に迫害を受けたナイトメアであり、ナイトメアやウィークリングと言った本来の種族として生まれてこなかった迫害された者達を救おうとした研究者で、ナイトメアとして魔動機文明時代初の執政者です。
　最終目標は、本来の生命としての姿を取り戻す事でしたが、他にも迫害を無くす政策をいくつも講じており、その政策により各種族間の問題をいくつも解決してきました。
　またその政治、生命に対する知識は"賢神"キルヒアの目に留まり、神へと召し上げられ"混正神"ミグオスと呼ばれる大神となります。
　しかし大破局によって迫害が再発したことによって怒り狂い、どんなに手を尽くしても、たった一度の歴史の移り変わりにより元に戻ってしまうなら、生命そのものを等しく呪い、それを持って迫害を無くそうと名を"混生神"ミグオスと改めた神です。
　元々の神と違う形へと変化した事により神としての力は大きく削がれ、小神となりました。それでもその名は大きく知られており、見目や種族等の理由で迫害された者達は、この神に救いを求めようとします。

　その信者はナイトメアやウィークリング等の人族蛮族のどちらにも馴染めない種族、生まれついた能力の差、周囲に馴染めなかった(俗に社会不適合者と言われる)者達などが多く、そのため発展した国ほど潜在的信者を多く抱え込みます。
　またミグオスは元々研究者であり、その教義は生命を呪い変性させる物として、それに仕える高位の神官ともなると医学、薬学、魔法等の肉体へと影響を与える様々な知識を有している事もあります。

格言

「魂の価値に貴賤は無く、全ては平等である。」

「遍く生命に救いよ、呪いよあれ。」

「拒絶は新たな迫害を生む、故に全てを受け入れよ。」

備考

　ライフォス陣営からは調和を乱した裏切り者、ダルクレムの陣営からは戦いに負けた弱者の神として、人蛮族の両陣営から基本的に敵対されています。
　更に第3の剣の"賢神"キルヒアは、自身が見出し召し上げた神であり、自身から愚物へと堕ちたこの神に対して、憤怒と言ってもいい程の感情を持っています。
　例外的に迫害されるナイトメアの処遇に心痛める"月神"シーン等の優しき神は、ミグオスをどうにか救いたいと考え、手を差し伸べようとします。

ミグオス信仰の扱い

　基本的にGM用の信仰であり、PCは信仰出来ません(第2の剣信仰可なら使用しても構いません)。
　この神は小神でありながら事情により幅広く名前を知られています。しかし信者の多くは大きな国に存在するため、小さな村等では信仰が届きません。このため大きな街等を離れると消費MPに補正がかかります(ただし地方等での制限はありません)。
　セイクリッド・○○及びヴァイス・○○魔法を使用出来ません。