もともと父子家庭で父親が冒険者をして家計を補っていた。
依頼の内容によっては何日も家を空けていたので、一人暮らしや自炊には慣れている。
そんな生活の中、よく家を空けることで父と大喧嘩をして家出をした。
その晩に、父が冒険の途中で見逃した蛮族に家が襲撃されてしまい死んでしまった。
しかもその理由が、ロイバーが父のいない間に作った家の抜け道から入ったとのこと。
そのことを後から知ったロイバーは喧嘩別れになってしまったことや父に伝えなかったことをひどく後悔した。
それを機に蛮族に復讐するため冒険者を目指し、装備を買うためギルドの食事処で日銭を稼ぐ合間、
復讐の足掛かりにするべく従業員のコボルドから妖魔語を教えてもらいながら貯金をした。
だが冒険者の素質として、体格的な問題で戦士には向かず、魔法の才能もなかったため、
スカウトやレンジャーの技能での活躍を余儀なくされた。
そうして成人するまでの間に少ない貯金で道具を買いそろえ、いざ敵討ちと冒険に出ることとなる。
そんな彼は、すでに仇の蛮族は討伐されていることをまだ知らない。